おぢ彼氏の地道なニオイ対策
はっきり言って、おじさんの大半は臭いです。タバコやコーヒー、酒なんかのニオイが口内で混じり合ってこびりついているのか会話するだけでウッとなる男性は多いですし、耳の後ろや足から漂う汗と加齢臭が混ざりあった独特のニオイも周りは結構キツいもの。 なかには、自身でニオイに気づいたり、周りの親切な人に指摘してもらって改善に努めている人もいるかもしれませんが、とくに加齢臭は改善が難しいものと聞きますし、おじさんからしたらなかなか難しい悩みなんだろうなと思います。
ただ、今回そんなおじさんたちにお伝えしたいのは、世の女性のなかには「男性の臭いところも許せる」あるいは「むしろどんどん臭わせてほしい」といった奇特な人も存在するということ。約2カ月間、たくさんの人のツテを頼りまくって探した結果、見つかったのはたった3人という非常にレアなケースではありますが、実存することはたしかなんです。
彼女たちはいったい、どんな思いからおじさんの臭さを許容しているのか。心情を聞いてみました。
最初に話を聞いたのは、保険会社に勤める佐々木美乃里さん(仮名・26歳)。毎週のように渋谷や六本木のバーをハシゴしている陽キャ女子らしいですが、「人生で一番好きになった人はおじさんで、彼のニオイは大好きでした」とのこと。いったいどんな馴れ初めだったんですか?
「18歳で北海道から上京してきて、とにかく憧れの東京の街を満喫したくていろんなエリアを夜な夜な回り始めたんです。そのかいあってできたご縁で22歳のときに誘われた港区のとあるパーティーで出会ったのが、当時40代後半だったテレビ関係者の男性。ある程度は運動してる人だったけど、やっぱり年齢には逆らえないのかお腹はポヨンとしてる、見た目はふつうのおじさんでした。既婚者で周りには愛妻家アピールをしてたんですけど、裏ではこっそり私を気に入ってくれて。まだ学生で田舎臭さが残る私をなぜ好んでくれたのかはわかりませんが、私も彼の包容力にやられて気持ちに応えるようになって、自然と身体の関係を持つようになりましたね」
なるほど。もともとおじさんのニオイに抵抗などはあるほうですか?
「そうですね。本音ではおじさんのニオイなんてそんなに好きじゃないんです。実家にいたときも、父親のタバコ臭さが嫌いすぎて、洗濯物も中学生のときからずっといっしょに洗ってなかったですし。いまの職場の上司たちも、なんで同じ1日を過ごしているのに、若い人とこれだけニオイが違うのか疑問なほど臭くて。繁忙期なんか、所属しているフロアが加齢臭が煮詰まったせいか、なぜか生臭さが充満していたりして最悪です」
そこまで中年男性のニオイが苦手なのに、このおじさんは大丈夫だったんですか?