「夏休みも出勤」に憤る惰教師
「教師は朝が早い」と言う。
いわゆる「朝活」が始まるのが8時15分として、その1時間前には教師は出勤しなければならないとして7時15分……いやいや、そんな仕事は世の中にいくらでもあるだろう。
学校が終わるのは15時か16時くらいとして、平均して8時間勤務。至って普通。しかも1日の授業は5コマか6コマ。1コマ45分だから、6コマとしても270分。実働4時間半って、天国レベルじゃない?
「休み時間もテスト採点とかあるんです!」
テストの採点って、以前問題になったアレでしょ?
「6人に4個ずつミカンを配ると何個のミカンが必要でしょうか?」って問題で「6×4=24」としたら×になって、「4×6=24」が○っていうバカな話。
教科書会社が配る「教師用指導書」通りに採点しているって、つまり頭を使わずにマニュアル通りやっているだけってことで、そんなもんはロボットにだってできること。ロボットにやらせりゃいいじゃん。プログラムでも組んで、パソコンにやらせりゃいいじゃん。そうやって休みを作るのが裁量労働制ってヤツです。
「授業をするための資料作りも大変なんです!」
いやいや会社員が「プレゼンのための資料作りが大変なんです!」とか言っていたら「じゃあ、辞めていいよ」って言われて終わりだから。しかも授業の資料なんて1回作れば何年でも使えるでしょ。1年生から6年生まで6パターン作れば何回でも使える。指導内容が変わるって言っても、細かいところの増減だけでマイナーチェンジだし。何年かに1回、ちょっと変えるだけで済むことを毎回始めから作り直すのは、自分はバカって言っているようなものだけど大丈夫?
「と、とにかく、休みがないんです! 夏休みも出勤しないとならないし!!」
おいおい、普通の会社員には夏休みも冬休みも春休みもないから。盆と正月のせいぜい2週間程度しか休みはないから。
「仕事の問題だけじゃなくて、人間関係も大変なんですよ! 生徒同士のいじめがあったりして!!」
学校というのは生徒という名の客が気持ちよく勉強する場所を提供する客商売なわけでしょ? 客同士が揉めていたら仲裁して解決するのも客商売のひとつ。それもちゃんとした仕事。
「生徒に体罰を加えると問題になりますし!」
当たり前だろ。暴力だぞ。
「ちょっと叱っただけで親が出てくる。モンスターペアレンツも大変!」
つまり「クレーマー処理が大変」ってだけの話。それが嫌なら客商売なんか辞めちまえって話。
「あと事務仕事が多すぎ! 生徒に勉強を教えるという本業以外の仕事多すぎ!!」
どんな仕事があるのか聞いてみると……。