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望月衣塑子記者へのジャニーズ会見での批判は的外れもいいところ

社会
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望月氏の質問は東山氏の疑惑のうやむやぶりを許さなかった

まず一つ目の批判に関して。こういった会見での質問は簡潔なほうがいいことは言うまでもありません。質問を受けている側も、周囲で聞いている側も、下手すれば質問者自身ですら、長々喋っているうちに何が言いたいのかわからなくなってしまいかねません。

ただし、これは二つ目の批判に対してと重なってきますが、望月氏は、東山氏自身の性加害疑惑を問いただす際、暴露本の具体的な記述を引用して、結果その質問が長々としたものになりました。

この会見にて、東山氏に性加害疑惑について尋ねた記者は望月氏が初めてではありません。会見が始まってそうそうに、暴露本に書かれていた、過去の後輩へのパワハラやセクハラの有無を問う質問がありました。しかし、東山氏はこれに対して、「自身は厳しいほうなので、指導する上で、相手にハラスメントとして受け取られてしまうこともあったかもしれない」と、意図してのものかどうかはともかく、あくまでパワハラ疑惑に対してのみ答えを絞り返答しました。自身の性加害疑惑に対してはスルーすることとなったのです。

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その後、再び自身の性加害疑惑に関する質問をされた時、「僕はしたことはないです」ときっぱり。これ以上質問することは許さないという雰囲気を醸し出しつつのきっぱり否定を見せました。この後、もし望月氏が本の具体的描写を交えて、再度東山氏に自身の性加害疑惑に関する質問をしなければ、恐らく東山氏の疑惑に関しては記者会見で有耶無耶になっていたでしょう。

ところが、望月氏は、その件について具体的描写を交えながら「忘れてしまっているかもしれないが」と食い下がったため、東山氏は、「やっていない」と一言で済ますことができずに、

もちろん覚えてることと覚えてないことがありまして、日常生活の中でダンスレッスンであるとかそういうことも含めて、みんなと一緒にいたことは多々あると思うんですね。本当に覚えてないことのほうが、多くてですね、もしかしたらしてる可能性もあるし、もしかしたらしてないかもしれないし、ただやっぱりもちろん若気の至りがあったりそのときの自分の幼稚さであったりとか、そういうものもあったとは思うんですね。ただ記憶をたどっても、ちょっと覚えていないことも本当に多くて、僕もそうだと思うんですけど、多分、いろんなことやってるんだと思います。でも、向こうはすごくよく覚えててくれて、ただこっちは覚えてないみたいな。 僕もやっぱり「あの先輩がこういうことがあった」というのはすごいよく覚えてたりとかするんですけど、あの先輩もよく覚えてなかったりとか。やっぱりなかなか記憶を呼び起こすのが難しい作業でもあったので、実際したかもしれないし、してないかもしれないというのが本当の気持ちですね。

という回答をせざるを得なくなりました。これは、望月氏の質問の具体性と執拗さがなかったら絶対に引き出せなかった回答でしょう。

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東山氏に真相解明に繋がる質問をしてはいけないのなら

そして三つ目、アウティングではないか、という批判です。確かに東山氏や井ノ原氏がただの一タレントであれば、その批判は筋が通っているかもしれません。しかし、東山氏、井ノ原氏はジャニーズ事務所の代表として記者会見の場に立ちました。特に東山氏は事務所の新社長です。その真相解明に関して全責任を負っている新社長に対して、真相解明に繋がる質問をしてはいけない、となれば、一体誰にそのことを問いただせばいいのでしょうか。

というか、東山新社長に真相解明に繋がる質問をしてはいけないのであれば、その東山氏を社長に就任させたジャニーズ事務所の選択が問題だったのであり、責められるべきはジャニーズ事務所側に他なりません。東山氏への質問がアウティングだと主張するなら、ジャニー氏からの被害者かもしれないタレントをなぜ矢面に立たせているんだ! と事務所側に怒ってしかるべきだと思いますが、なぜそのことをスルーするのか理解に苦しみます。

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