そもそも長谷川は2016年にブログで人工透析患者のことを「自業自得」と批判し大炎上していたが、維新はこの発言をたいして咎めず2017年の衆院選で公認している。なぜ、これだけ差別的な言辞を繰り返す人間を平気で公認したのだろうか。その人権感覚を疑わざるを得ない。
維新のスキャンダルはバラエティに富みすぎているのも特徴だ。国民の代表と思えない事件が多く、まさに「維新の関係者いるところに不祥事あり」と言える。
参院議員の梅村みずほの公設第一秘書が路上で男性を乗用車ではねて殺害しようとしたとして、2021年の4月に殺人未遂容疑で逮捕されている。これは単なる自動車事故ではなく、知人男性を2度はねたあとに殴って殺そうとしたもので、明確に殺意のある犯行だった。
高須克哉が代表を務めた大村愛知県知事に対するリコール運動の不正署名発覚事件で、事務局長として逮捕された田中孝博元愛知県議も、日本維新の会の公認で愛知県5区から出馬する予定の候補者であった。
このリコール運動に対して、当初、吉村知事は「僕は応援します」と発言し、高須たちに賛同を表明していたが、田中が署名偽造の疑いで逮捕されたあとには「厳正に処罰されるべき。党は関係ない」と手のひら返しの発言をおこなっている。
このように維新の会の議員たちは、どうも思考力が弱く、脇の甘い人が多いようだ。維新がこれだけ不祥事を起こすのは、仕方がないのかもしれない。
写真/首相官邸ホームページより
初出/実話BUNKAタブー2021年12月号