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私人逮捕:ロマン優光連載266

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それは別にしてコロアキ氏というのは私人逮捕系YouTuberといえるような存在ではないというか、いつも流行っているものの真似や便乗をしている人である。

反マスク・反ワクチンの山手線一周デモは国民主権党の便乗。統一協会の問題が話題になれば紙パンツ1つで突撃。レンタル○○が流行ればのっかる。Colaboバッシングに便乗してバスカフェに嫌がらせ。今回は私人逮捕系に便乗。そもそも、『鬼滅の刃』の煉獄さんのコスプレで注目を集めただけで、別にそれを抜きにすると特に何があるわけでもない。煉獄さんのコスプレをして煉獄さんの台詞を稚拙にもじって何か言ってるだけだし、本人独自の魅力がどこにあるかわからない。

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今回の事件、コロアキ氏と一緒に女性を囲んでいた他の人物もいる。フナイム氏である。フナイム氏は過去に特殊詐欺に手を染めて実刑をうけ、出所後に犯罪撲滅活動家を名乗ったYouTuberで、闇バイトの危険性を若者に訴える活動をしたり、コメンテイターとして媒体に出演している人物。コロアキ氏と共にバスカフェに嫌がらせに行っていた人物でもある。

フナイム氏は現場での女性の主張を聞いて、その内容の正当性を認めて、動画をアップしなかったし、女性がX(旧Twitter)上でアカウントを立ち上げコロアキ氏を告発した際には改めて謝罪をしている。

しかし、これは氏がことさら良心的だというわけではなく、普通に判断したら、リスク回避のためにそう動くだろう。捨て鉢なのか、逮捕の危険を重要視していないのか、何も考えてないのかわからないが、コロアキ氏がひどすぎるのだ。

連行される際、彼は自分のアンチに呼び掛けて煽っていたが、実際問題コロアキアンチといえるほどの人間はどれだけいるのだろうか?

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他人のアンチになるには情熱が必要だと思うが、いつも言動をチェックし、わざわざ調べてまで怒ったりするような情熱をコロアキ氏に対して持っている人はいるのだろうか? コロアキ氏の迷惑行為によって引き起こされたそれぞれの事態に怒ってはいるが、コロアキ氏という人間自体には全く関心がない人。目にはいったら不快になるけど、普段は気にもしてないような人。そんなもんなのではないだろうか。コロアキ氏に見えている世界ではともかく、世間ではそんなものだろう。

コロアキ氏は色んなところが色んな意味(いい意味は全然ない)でひどいのだが、そんな人物がバカなことをしでかすように調子にのらせておもちゃにしていたような、周囲の人物も、ネットの観客も本当にひどいと思う。

 

〈金曜連載〉
画像/「ひるおび」(TBS)をスクリーンショット

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PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
twitter:@punkuboizz

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