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アイドル性とはなんなのか:ロマン優光連載115【2018年8月10日記事の再掲載】

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「隙こそがかわいさの本質」という考えを変なベクトルで突き進めすぎると、「アイドル性とはちっちゃい子供そのもののことなり! ちっちゃい子供最高!」という風になる人もいるかもしれません。確かに、幼児は自我が乏しく、頭が悪く、無防備で隙だらけです。さらに、そういう「かわいさ」を追求しだしたら、動物には勝てないみたいになってしまうでしょう。

しかし、隙というのは、隙がない状態があることでより輝くものでもあるのです。自我がはっきりしているはずの人間が無防備な姿を晒すからこそ、より深みがあるような気がします。だからこそ、若い女の子よりもかわいいおじさんみたいな人が存在するのだと思います。

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一口に隙といっても、単なる頭の悪さの露呈であったり、隠していた欲望がバレる様であったり、天真爛漫さの発露であったり、頭のいい人の間抜けで無害な失敗だったり、色々な場合があります。受けとる方も、自分より劣ってる存在として愛でるという人もいれば、成長の過程で失われてしまうような部分をいまだに持ち合わせていることに心を打たれ守ってあげたいという人もいますし、今まで見たことない人間を見て感動してしまい目が離せなくなるという人もいます。

愛される理由も愛し方も色々ですが、基本はその人の無防備な姿に対して心が動くということには変わりありません。そんな中には、女の子のムキになってる姿を「バカでワガママな子ほどかわいい。」と与しやすい格下の存在としてニタニタ笑いながら楽しむようなおじさんもいるわけですが、こういう人を惹き付けるような隙もアイドル性の一つではあるわけで、柳下さんの質問に対しては、こういった感じの人を惹き付ける隙がはあちゅうさんを「アイドル性が高い」と思った理由と返事をさせていただきたいです。あと、あの人喋り方がおじさん受けいいんですよ。

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