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飛行機でペットと同乗させろという人はその主張の前にまずヴィーガンになれ

社会
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大半の人たちは「ペットには可哀想だけど人命が危うい状況ならペットを犠牲にするのもやむを得ないし、当然だろう」という考えであるわけですが、とはいえ、この意見は「ペットは家族です」と主張し、ペットの貨物室積み込み禁止を主張している人たちの心を動かすものではないでしょう。

なぜなら、「貨物室にペットを入れるな!」と主張している人たちにとって「ペットは家族」。つまりペットの命と人間の命の価値は等価だからです。むしろ、海上保安庁の隊員が亡くなったことはあまり気に留めず、ペットが犠牲になったことを嘆いてるくらいなので、人間よりペットの命のほうが大切と思っている可能性すらあります。

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肉を食べないことが「ペットは家族」論を浸透させる第一歩

一方で、「ペットは家族」の人たちの主張も、当然ながらそれ以外の大半の人たちへ受け入れられるものではありません。

大半の人たちは、人命に比べればペットの命のほうが軽いという価値観だからです。ですから、もし「ペットは家族」論者が、現在の飛行機の制度を変えたいと思っているのであれば、まずは「人命が一番尊い」という価値観を打破し、「人命とペットの命は等価」という価値観を世間に浸透させなければなりません。そのために「ペットは家族」論者が第一にやるべきことは何か。それはヴィーガンになることではないでしょうか。

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大半の人たちは「人命は他の生き物の命よりも尊い」という価値観で生きています。そのため、人間以外の動物を殺して食べることは当然とみなされています。日々の生活の営みにおいて、他の動物を食料としていることが「人間の命より他の動物の命は軽い」という価値観の一番の表れなので、「ペットは家族」論者はまずヴィーガンになり、いやヴィーガンとまでいかずとも、他の哺乳類は食べないという食生活を徹底し、少なくとも犬や猫などの哺乳類の命は人間の命と等価であるという意思表示をすべきです。そして、自身が肉を食べない食生活へと転換した上で、他者にもその食生活を啓蒙することで、はじめて「ペットは家族」という主張が現実的に受け入れられる土壌が生まれるのではないでしょうか。

ペットと一緒に飛行機に乗りたければ、闇雲に署名を集めるのではなく、まず肉を食べないこと。それにより「ペットは家族」という主張が受け入れられる土壌を作ることで、ペットの命が社会的に人間と等しく尊重される第一歩になるのではないでしょうか。

 

文/鈴木チチロー

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