一応説明しますと、『永遠の0』は、主人公がラストで特攻して命を落とすわけですが、一方、『ゴジラ-1.0』は、主人公が戦闘機でゴジラに特攻して倒す映画です。で、特攻して死んだ……と思いきや、ゴジラに激突する直前に脱出して、めでたしめでたしで終わります。
『ゴジラ-1.0』も主人公を特攻で死なせちゃうとあまりにも『永遠の0』と丸かぶりだし、サヨクの人たちから「特攻の美化だ」とかなんとか言われるに決まってるので、申し訳程度に変えてみました、というラストです。
ちなみに、両方の特攻シーンの時に流れる音楽、作っている人が同じだけあって聴き比べればほぼほぼ同じような曲です。これを今からアメリカで公開してしまったら、さすがにブーイングの嵐で、山崎監督がせっかく得た栄誉を貶めることになりかねません。
百田氏に気を遣って、「アメリカでもいける」とか言っただけなのかもしれませんが、くれぐれもアメリカ公開はやめておいたほうがいいかと思います。
文/鈴木チチロー
写真/Wikipediaより(撮影/Dick Thomas Johnson)
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