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『テコンダー朴』原作者白正男による正しい歴史認識と人権思想講座 第15回 『セクシー田中さん』蹂躙した■本テレビは謝罪しろ!

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脚本家への過度の批判は控えるべき

原作者が亡くなったことに多くの人が衝撃を受け、SNSなどでは日本テレビへの批判で溢れかえり、特にドラマの脚本家が激しく糾弾されていたようだ。この脚本家は昨年12月に自身のSNSで、第9話と第10話の脚本を原作者が書いたことについて「苦い経験」「今後同じことが二度と繰り返されませんように」と述べるなど、原作者を批判していると受け取られかねないような発言をして物議を醸していた。

この脚本家に全く何の落ち度もなかったとは思わないが、過度の批判は誹謗中傷になりかねないので控えるべきだろう。今回の件は特定の個人のせいにして終わらせるのではなく、業界の仕組みや組織の問題として広く教訓にして、改善に繋げていくべきだと思う。

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今回の原作改変トラブルが大きく報じられたことで、SNSなどでは原作改変の是非について議論が起きている。原作改変は「原作レイプ」と呼ばれて叩かれることも多いが、原作改変それ自体は良いも悪いもない。著作権の中には同一性保持権というものがある。これは著作物の内容を自分の意に反して勝手に改変されない権利。逆に言えば原作者が認めれば改変しても差し支えない。今回の件は原作者が「漫画に忠実に」と条件を出して改変に一定の制限をかけていたにもかかわらず、その条件が守られなかったことが問題だった。

そもそも二次元の漫画を三次元のドラマにするのに全く改変が必要ないということはあり得ないだろう。原作者が何を大切にしているのか、作品の根幹は何なのか、どこまで改変が許されるのか、誠実にコミュニケーションを取って原作者の考えを知ることから始める必要があった。それを怠った日本テレビの罪は万死に値する。

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