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「敗戦」へ突き進む大阪万博:適菜収連載10

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うがい薬の新型コロナウイルスへの効果や「大阪府の私立高校を完全無償化した」など、口を開けばデマばかり流してきた吉村洋文は、2020年11月、「空飛ぶクルマ」を使って、「関空(関西空港)や神戸空港、新大阪からどんどん飛ばす。多くの人が万博会場にアクセスできるように」と言っていた。結局、ドローンみたいな物体が公開されたときに、私はアンデルセンの『裸の王様』を思い出した。維新信者①「車が空を飛ぶなんてすごいね!」、維新信者②「……たしかにあれは車だ」、維新信者③「車だ。車に違いない」、子供「ドローンじゃねえの」。

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猪瀬は著書『昭和16年夏の敗戦』で、無謀な戦争に突入した経緯について書いている。それは開戦を決断する都合のいいデータに飛びついたからだ。戦局が悪化しても自分たちの間違いを認めず、プロパガンダを流し続ける。まさに、現在の大阪の状況と同じではないか。結局、過去を反省しないからこういうことになるのだ。維新に接近することで正体がばれるのは、お馴染みのパターン。維新の会はバカ発見器でもある。

 

初出/実話BUNKAタブー2024年5月号

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PROFILE:
適菜収(てきな・おさむ)
1975年山梨県生まれ。作家。大衆社会論から政治論まで幅広く執筆活動を展開。『日本をダメにした新B層の研究』(K Kベストセラーズ)『ニッポンを蝕む全体主義』(祥伝社新書)など著書多数。

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