ロックマガジンのアルビニのテキストには莫大な数のバンド名が書いてあったが、88年当時の私にとって、ほとんどが聴いたことがないバンドで半分以上が名前すら知らないバンドだった。4SKINSの名前があったのは覚えている。
あれ以来、文中に出てきたバンドを全部聴こうとしてきたし、かなりのところまで聴けたと思うが、年月がたち、現物は手元になく、記憶も薄れていく一方でどこまで聴けたのかは確認しようがない。The Raybeatsの名前があったような気はするが実際どうだったかわからない。
Shellacを聴くとRifle Sportというバンドの評価が自分の中でいまいち定まっていないことを思い出す。
この40年近い時間、アルビニについて考えるということは、アルビニがどのようにしてアルビニになったのかを考えるということだった。今も考えている。
先週はStrike UnderのGang of FourのカヴァーとBig Blackの「Rema Rema」のカヴァーを聴いていた。
「The Power Of Independent Trucking」はめちゃくちゃカッコいい曲だ。
画像/Big Black『Songs About Fucking』
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PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『嘘みたいな本当の話はだいたい嘘』『90年代サブカルの呪い』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
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