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衆院を見据える蓮舫と自民党と距離を置きたい小池百合子

社会
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立憲民主党の都連幹部もこう話す。

「出馬を決めた裏にはしたたかな計算があります。いま、立憲民主党の支持率が上がって風が吹いています。
衆院補選、静岡県知事選、東京都目黒区の都議補選、すべて勝利しました。メディア各社の世論調査も立憲支持が右肩上がりです。一方で、小池知事が応援した衆院補選で乙武洋匡氏が大敗したり学歴詐称疑惑の再燃もあって、小池人気が衰えてきている、だからいけると」

また、組織票でも勝ち目がありそうだと判断したと同氏が続ける。

「単純計算で、うちと共産党の組織票に対して、向こうは都民ファースト、自民党、公明党と大きい。しかし、自民党は裏金問題で足元の党員からの批判も強く、いま自民党本来の組織力は発揮できない。つまり、組織票でも今回は何とか対抗できそうだという判断」

そして、自らもこれまで主戦場だった東京の選挙土壌を見据えたという。

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「圧倒的に多い無党派層をどう勝ち取るか。蓮舫氏は無党派への食い込みに自信がある。小池知事もタイプは似ているが、対無党派層で互角の勝負できると判断したんだと思います」(同衆議院議員)

しかし、もう一つ、まさにしたたかなこんな出馬の背景もあるという。

それは「補償」だ。敵方の小池知事の都議会与党会派の都民ファーストの幹部が言う。

「もし負けた場合どうするか。立憲民主党の幹部や東京都連は蓮舫氏が負けた場合、次の総選挙で衆議院への鞍替えを約束している。具体的に東京26区から。元々蓮舫氏は衆議院に移りたかったから、それが担保されるならOK。表面では捨て身の勝負という演出をしているがちゃんと裏がある」

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敵対関係が一変し小池に近づく自民党

一方の小池氏は結局、当初予定していた29日の定例会で都知事選への出馬表明をしなかった。都民ファースト幹部はその理由についてこう説明する。

「出馬表明が遅れたのは、選挙体制の詰めに少し時間がかかっているから」

詰めとは「自民党との距離感だ」と都民ファーストの別の幹部は言う。

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