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衆院を見据える蓮舫と自民党と距離を置きたい小池百合子

社会
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「都知事3選を目指していた小池氏は、かつて反自民で都知事選を勝ちとったものの、ここ最近は自民党との距離感を重要視していた。それは都知事選で自民党に候補を出させずに自分を応援してもらい当選を確実にするため。ところが、蓮舫氏はそこを突いてきた。かつてあんなに批判していた自民党と組むのかと。では、蓮舫氏の批判をかわしながらどんな形で自民党と連携するのか最後の調整に時間がかかった」(同幹部)

そもそも小池氏と自民党との関係について振り返ってみよう。8年前に小池知事が初当選した際には、「いまの東京の自民党の体質がおかしい」と自民党を批判し、自民党も都議会では基本「反小池」と敵対関係にあった。だが、昨年の夏あたりに両者の状況が一変し、一気に距離が縮まった。

それは、小池氏側からというよりは自民党側の事情による、自民党側からの接近だった。

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「うち(自民党)は昨年から地方選挙がボロボロだった。岸田政権の支持率低迷や政治資金パーティ裏金問題の影響をもろに被って、東京の地方選挙は立川市長、立川都議補選、青梅市長で3連敗を喫した。当時、支持率回復も期待できないなかで、八王子市長選や江東区の出直し区長選も控えていた。これらもすべて負けると、もはや総選挙までズルズルといってしまう。とにかく何でもいいから選挙で負けないことが最優先のなかで、小池知事と和解して、候補相乗りで小池人気を借りるべきではないか。自公・小池の3派連合。それしかないと判断した」(自民党東京都連の衆議院議員)

意外と仲が良い岸田と小池

そもそも小池氏からすれば、自民党は都知事選で一番の対立関係になる存在だった。都民ファースト都議は言う。

「知事選で自民党が候補を擁立しないとか、自民党が小池氏を応援するとなれば小池氏は負ける要素がない。
だからこそ、自民党の状況は好都合だったし、小池知事もそれに乗った」

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その結果、昨年12月の江東区長選では自民党と小池知事が相乗りし、都庁女性幹部の候補を一緒に推薦した。自民都連と小池知事が、「今後、無用な対立は避ける方向で話し合ったのではないか」と前出都議は裏舞台の様子を明かした。

「江東区長選は、もともと元都議擁立など準備を進めていたんですが、小池知事が急に『自公と一緒にやる』と言い出しました。候補は都庁女性幹部で知事の下にいたし、自公が勝手に乗るなら別にいいじゃないかと。
知事の声は天の声。結局、自公・小池の構図が決まった。11月に自民都連会長の萩生田光一会長と小池知事が党本部で懇談しているから、そこで会話されたと思う」(前出都ファ議員)

それだけではない。「小池知事は岸田文雄首相ともつながりがある」と岸田派のベテラン議員は明かした。

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