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三浦春馬の提灯が100個の怪:ロマン優光連載300

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「春活channel」の騒動をきっかけに三浦春馬陰謀論者を『週刊新潮』が記事にするなど、彼らに対する認識や注目が強まっていたために、今回の記事に気付いた人が多くなったのだろう。

こうした三浦春馬陰謀論は、有名人が突然死亡した際によく出てくる都市伝説的な「死の真相」と三浦氏が亡くなった時期に猛威をふるっていたQアノン的陰謀論が結びついたものが多いが、以前からロスチャイルド陰謀論のような様々な陰謀論を唱えていたつばさの党の黒川敦彦氏が初期に見られた素朴な他殺説とQアノン的荒唐無稽な陰謀論とを結び付け、YouTubeなどを通して三浦春馬ファンに呼びかけ、自分たちの活動の勢力拡大のために三浦春馬ファンをそちらの方向に誘導していったという経緯がある。上であげた反ワク活動に参加しているという話を疑問に思った人もいると思うが、黒川氏のような陰謀論者によってすべての黒幕は同じであると他の陰謀論と連結された結果、そういった活動にも関わりを持つことになったのだ。

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三浦春馬陰謀論を支持する活動をしている人たちは全員が彼のファンというわけではない。生前の三浦氏に興味がなかったような人たちが「真実」を知ったために参加している場合もあるし、特定の運動に三浦春馬ファンを引き込んで勢力拡大する目的でこの活動に関わっている場合もある。

三浦春馬『日本製』

記事中で、みたままつりに「春馬」提灯を出す活動の中心になったとある日本製普及会。代表の水間政憲氏の名前とあわせて調べると、氏が代表を務める「日本製」普及会という「保守」系政治団体が見つかる。水間氏のブログなどを見るに同一団体であると考えてよさそうだ。ちなみに水間氏はブログで黒川氏系の団体・全国春馬運動連合会と「日本製」普及会とは無関係であるとうったえており、あの世界も一枚岩ではない。まあ、水間氏の普段の主張の中には極右的な陰謀論でしかないものが多く含まれており、陰謀論の方向性の違いでしかないが。

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また、「日本製」普及会は芦名星、藤木孝、竹内結子、窪寺昭、神田沙也加といった2020年から2021年にかけて自殺と報道された芸能人たちの死にも疑念をいだき、【「日本製」普及への道◇三浦春馬等連続不審死再捜査を求める請願書要領】なるものを水間氏のブログにあげて、支持者に岸田文雄総理大臣に嘆願書を送るようによびかけていた。

「日本製」普及会という名は三浦氏の著書『日本製』(ワニブックス)から名付けられたということだが、その「日本製」という言葉が右翼的な思想を持つ水間氏の心の琴線に触れたのは想像でき、単に三浦氏の著書のタイトルという以上の意味があるのがうかがえる。生前の三浦氏が靖国参拝したことがあるのも、靖国神社を強く支持する彼にとっては意味を見出すポイントであろう。それが「みたままつり」の提灯につながるわけだが。

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