斎藤さんをここに呼んできてくださいよ」という怒号が響いたのだった──。
「斎藤氏は『公職選挙法等法令に抵触するような行為はしてないというのが私の認識です』と言い続け、根拠を問われると『弁護士にお願いしている』と繰り返し、一切説明はなし。その逃げの態度には批判が殺到しました。追い込まれた斎藤陣営は『折田氏を名誉毀損で訴える』と空元気を出していると言うが、『身から出た錆だろ』という冷めた意見が大半ですよ」(県庁関係者)
自己顕示欲まみれの折田楓
渦中の人となった折田氏は、一体何者なのか──。
斎藤氏を再び知事に押し上げたSNSが牙を向いたのは、折田氏自身の「過去」だった。時には、
定価170万円以上する高級ブランド「エルメス」のバッグ「バーキン」を手に〈私のもとへ来てくれました〉と書き込み、満面の笑みを浮かべる。別の日には、エルメスのみならず、ルイ・ヴィトンを手に持った写真を投稿。さらに、ハワイや沖縄の高級リゾート地への旅行写真をアップすることにも余念がない。
極めつけは、折田氏のYouTubeのサムネイルだ。そこには、みずからを〈回らない鮨屋好き〉〈高級鉄板焼き好き〉と称するキャプションが付いていた。
彼女を知る広告関係者が苦笑交じりに言う。
「いつかこうなると思っていました。溢れ出る自己顕示欲と虚栄心は、どこか病的でしたし。彼女はコンプレックスの塊なのでしょう」
兵庫県西宮市に生まれた折田氏は地元の中学校を卒業後、フランスのトゥーレーヌ甲南学園に進学した。彼女の人生は「フランス」と縁深い。慶応SFCに在学中、渡仏してESSEC大学に留学。大学卒業後、新卒でパリに本店を持つBNPバリバ銀行の東京支店に勤務したという。その後、地元にUターンし、母が経営する婚活サロンでSNS広報業務を担い、2017年、25歳のときにPR会社を設立した──。
それらは、すべて雑誌などのインタビューで彼女自身が〝PR〟したピカピカの経歴である。 「彼女は常々『行政は広報が下手くそ。SNSのPRが圧倒的にダサい』と口にし、行政機関に若い女性ならではの刺さる広報戦略をプレゼンして回っていました。その結果、自治体案件を多数受注。SNSのプロを自任し、営業力もある。あの美貌でオジさんキラーだし、やり手だと思いますよ」(兵庫県関係者)