「借金が大きければ大きいほど政府や銀行は破綻を恐れて救済する」という論理を武器に債券を放棄させる。それがトランプ流ビジネス……って、いやいや、力業にもほどがあるでしょ! しかしそのスキームで回した結果……。
2001年、超高級マンション、トランプ・ワールドタワー完成!
米国民はよくもこんなデタラメを許してんな。だがイケイケは止まらず。この頃から本気で大統領を目指し始めたトランプはイメージ戦略として……。
2004年、リアリティ番組『アプレンティス』をプロデュース&司会に。
トランプ関連会社の役員の座を懸けて応募者たちが争うこの番組で、仕事が出来ない者に対して容赦なく「お前はクビだ!(ユー・アー・ファイヤード!)」という決めゼリフで次々と切り捨てる様が“デキる男”というイメージとなり、一躍人気者に。番組も人気のまま、15年まで続き。
2016年、トランプ大統領、爆誕!
いやいやいや、テレビの人気番組司会者がそのまま大統領になっちゃったって話じゃん。日本のタレント候補が参議院議員になるのとはわけが違うんですけど。核爆弾の発射ボタンを押せる米国大統領になっちゃってるんですけど。気に入らない国に向かって「お前はクビだ!」って、ボタンを押しかねないんですけど。
再び、世界をこの危機に晒す選択をした米国人よ、マジで悔い改めよ。
文/ダテクニヒコ
初出/『実話BUNKAタブー』2025年2月号