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中孝介:サムソン高橋「ハッテン場から愛をこめて」連載14

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つまり、「ノンケを襲っちまいたいぜ!」というようなゲイはほとんど居なく、あくまで「似たようなホモがいないかな…」と右往左往した結果なのである。また、「ノンケのきっついア◯スに俺様の鋼の陰茎をぶち込みたいぜ!」と思っているゲイもまず存在せず、どちらかというと「ノンケ様の陰茎をあたしのゆるゆるア◯スにぶち込んでいただきたいわね…」「それは無理だろうからせめてお口でなんとかしてさしあげたいわね…」というゲイのほうが圧倒的多数なのだ。どちらにしても性加害には違いないのだが。

ふと思ったのだが、男女の性加害に比べてゲイの性加害はまだマシである。性加害自体にマシも何もないのだが、力が均衡しているため、ほとんどの場合で加害を受けた側が反撃することが可能だからだ。例えば私は力士やプロレスラーはたいてい好みなのだが、そんなノンケに手を出そうと思ったことなど一度もない。半殺しの目に遭うからである。

それで考えるとゲイがノンケに手を出すパターンで最も許しがたいのはやはり、大人対少年、それも権力をともなった場合だろう。

先の、ノンケにぶちこんでもらいたいあるいはお口でなんとかしてさしあげたいホモを描写しているときに脳内で1人の男が具体的に浮かんでしまっていたのだが、やはりジャニー喜多川の罪深さはとんでもなかったと改めて思うのだ。

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PROFILE:
サムソン高橋(さむそん・たかはし)
鳥取県出身。ゲイ雑誌『SAMSON』 編集部で編集者およびライターとして勤務し、同社の『SAMSON ViDEO』も制作。2002年に退社。その後はフリーライターとして活動。能町みね子と同棲生活をしている。主な著書に、『世界一周ホモのたび』(ぶんか社)シリーズ。
twitter:@samsontakahashi

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