碧那 そこはちょっと難しくて。わたし自身もレイプモノだったり、凌辱モノといった、フェミニニストたちが嫌うようなジャンルが、観る分には好きなんです。だからそういう作品には携わっていたいなという思いがあります。プライベートではハードなプレイやSMとかには興味がないけれど、撮影では楽しんでどんどん挑戦したいです。
――ポストでは「私は自分のファンを沢山つくって、実社会での悪影響を減らす為に私の作品で性のはけ口として発散してほしい」とおっしゃっている反面、「この仕事に対して楽しく、やり甲斐を感じてる反面、自分自身が1番自分に対してのアンチだとも思っています」とも述べられています。自らアンチを表明するということは、AVに対してネガティブな感情もあるということでしょうか。
碧那 AV女優っていう仕事自体が実社会と馴染めるような仕事ではないし、偏見を持たれやすい仕事。わたし自身も偏見を持っていて、「よくないな」って思いながらしている部分もあるにはあるんです。そういう意味で自分自身が1番のアンチということです。性犯罪の助長をしてしまう側面に自分がいるんじゃないのかっていう思いがあるからこその葛藤は抱えています。わたし自身、性被害に遭ったこともありますし。
――差し支えなければ、どういう被害にあったのかを教えていただけますか。
碧那 わたしはデビューする前は化粧品の販売員をやっていたんですが、ショートカットでボーイッシュなタイプだったんです。ナチュラル系っていうか無印良品の店員さんみたいな恰好が好きで。でも、胸はその頃から大きかったんですよね。それで、ある時の品出し中に一眼レフのカメラで遠くから盗撮をされていて。その時は結構悲しい気持ちになりました。デビューしてからは、セクシーなファッションもするようになったんですが、道端で中年の男性に「脚が綺麗だね」って突然、話しかけられたり、もっとひどい時は「エッチしない? いくらでどう?」って声をかけられたりとか。男性だから、ついぱっと見てしまうのは仕方ないし、エッチだとか、ヤリたいとかを心の中で思うのはいいけど伝えてしまうのはダメだよなって思います。そこのセーブをちゃんと利かせられるような倫理観を持ってほしいですね。
