PR
PR

〝表現弾圧政治家〟高市の首相就任を喜ぶ「表現の自由戦士」オタクの絶望的知性

社会
社会
PR
PR

さらに、彼らは敵を明確に設定した。

それはフェミニズムや海外の反ポルノ運動、あるいは中国やロシアの「言論統制」といった、オタクが感情的に反発しやすい対象である。「外の圧力から文化を守る愛国者」という物語を提供することで、オタクたちは自らを体制の一員だと錯覚するようになった。

だから、高市早苗のような明確な表現規制推進派が政権の頂点に立っても、批判の声は鈍い。彼らにとって、自分たちの信仰する赤松や山田が支持する高市を敵とは認識できないのだ。

PR

オタクをバグらせる小野田紀美

さらに、今、オタクの思考をもっともバグらせているのが、初入閣した小野田紀美である。

彼女はオタク議員として知られ、ゲーム会社出身、刀剣乱舞のプレイヤー、そして腐女子を公言してきた。SNSでは「高市政権に期待」「審神者の星」といった賛辞が並び、まるで自分たちの仲間が権力の中枢に入り込んだかのような熱狂が広がっている。「ついにオタクが大臣になった」と賛美する向きもあるが、まったく愚である。

彼女の政治的発言は、きわめて急進的かつ、その場の空気に合わせたかのような「愛国保守」的な主張に満ちている。とりわけ外国人問題に対する発言は、ネットユーザーの溜飲を下げる「代弁者」の役割を果たしていることを示している。

彼女のオタク趣味を賛美する者たちは、そうした側面にまったく触れようとしない。いわば、政治家を「推し」として思考停止したまま消費しているだけである。そんな人々にとって、重要なのは、彼女が「自分たちの仲間」であり、その仲間が「権力の中枢」に座ったというカタルシスだ。いわば、異世界者の定番である、ダメ人間がチートてんこ盛りで無双する展開や、実は主人公がすごい能力の持ち主で「ざまあ」する追放系を愛読するメンタリティに近い。ようは信仰も思想もなく、努力もしないが承認欲求の強い消費するだけのオタクにとって、高市=小野田の流れはものすごく魅力的なのだろう。とりわけオタクの醜悪さが際立つのは、小野田の変態発言である。かつて小野田はSNSで、こうポストしている。

「以前から言っていますが、私は3次元が恋愛対象ではありません。ネタとかではなく本気でです。私にとって『結婚という可能性を自分に見出される事自体が不快』なのは、ゲイの方に異性と結婚する事を勧めているのと同じだと思って頂けたら…。セクハラとかでなく、心底不快なのです」

大臣就任早々に『週刊新潮』の報道に苦言を呈した小野田紀美。

セクシュアリティの多様性は否定しないし、筆者自身も含め、誰もが何らかの性的嗜好やフェティシズムを持っている。それは人間として自然なことだ。別に一般人が、こっそりとそういう性欲を持って生きているならば何の問題もない。しかし、小野田の問題は、そうした極めて私的な性的嗜好を、SNSという公的空間で不特定多数に向けて公言していることだ。しかも「ゲイの方と同じ」とまで言って、自分を性的マイノリティとして承認しろとばかりに、社会的差別や抑圧と闘ってきた性的マイノリティの語彙を流用している。これは、プライベートな領域と公的な立場の境界をまったく意識していないことを示している。

タイトルとURLをコピーしました