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モジタバ師:サムソン高橋「ハッテン場から愛をこめて」連載19

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私から見てもノンケとムスリムの魅力があった父上に対して、確かにモジタバは内緒で新橋のゲイバーに飲みに行ってる既婚隠れホモ臭がするルックスで今ひとつチンピクしない…と言ってしまうのはむち打ちの刑どころではないので置いといて、この噂が本当であろうとなかろうと、今起こっている惨劇を矮小化しているだけの印象なのは免れない。

ちなみにその報を聞いたトランプは数日間思い出し笑いをしていたという。敵対人物が隠れホモという噂は家父長制で男根主義にはこの上ない娯楽なのだろう。

そのトランプが教育され心の拠り所として仰いでいた師はロイ・コーンという男である。赤狩りと同性愛弾圧を得意とした検察官から悪徳弁護士へと転身した彼は隠れホモで、最後は肝臓がんだと言い張りながらエイズで死亡した。「攻撃しろ」「認めるな」「勝ったと言い張れ」というのが彼の教えである。

間接的にこの戦争は、隠れホモの自らを頑なに守るが故の攻撃性に拠るものかもしれないのだ。ひょっとしたら、双方ともに。

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PROFILE:
サムソン高橋(さむそん・たかはし)
鳥取県出身。ゲイ雑誌『SAMSON』 編集部で編集者およびライターとして勤務し、同社の『SAMSON ViDEO』も制作。2002年に退社。その後はフリーライターとして活動。能町みね子と同棲生活をしている。主な著書に、『世界一周ホモのたび』(ぶんか社)シリーズ。
twitter:@samsontakahashi

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