PR
PR

鈴木エイト寄稿 統一教会と安倍元首相の関係とは

社会
社会
PR
PR

政権とは蜜月でも日本を見下す

韓鶴子は2018年のさいたまスーパーアリーナ2万人信者集会において日本人を「人間的に考えれば赦すことのできない民族」と指摘。さらに日本から韓国への上納金を正当化するように日本をこう評した。
「自分を顧みず全てを惜しみなく与える〝エバ国家〟」

THINK TANK2022大会で、メイン講演を行う韓鶴子総裁(PeacelinkTVより)。

また同年、日本の幹部が全員参加した韓国での修練会において、広島に原爆が「落ちた」ことを引き合いに日本へ「悔い改め」を迫り「国家復帰」のために「日本の最高指導者」を「打ち負か」して「屈服」させ「教育」する指令を出した。安倍政権と蜜月の関係を築く一方、教団内では日本や安倍首相を見下していていたのだ。

19年12月末から翌20年の年始、約1200人の統一教会2世大学生信者が世界平和青年学生連合(YSP)研修のために渡韓して、〝強制徴用被害者〟〝慰安婦〟へ直接謝罪。少女像が設置された旧日本大使館前から日本政府・安倍政権に対し過去の歴史への謝罪要求を行ったことが韓国で報じられた。この謝罪行脚により、勝共UNITEの2世には安倍政権支持活動を行わせておいて、YSPの2世には安倍批判活動をさせるという教団のダブルスタンダードが露見した。

THINK TANK2022ではドナルド・トランプ前アメリカ大統領の基調演説も配信された。韓鶴子は16年11月18日のNYトランプタワーでの「安倍・トランプ会談」のお膳立てにも一役買ったとされ、北朝鮮による日本人拉致問題においても金正恩委員長と近しい韓鶴子が今後の日朝首脳会談の橋渡しをダシに使ってくる可能性もある。

全国弁連は18年と19年に全国会議員事務所へ統一教会や関連団体と関係を持たないよう要請する文書を届けた。しかしその後も教団イベントに来賓出席等する自民党議員が続出した。政治家の教団イベント参加は過酷な献金収奪で疲弊する日本人信者の内部統制の手段として使われている。その点でも安倍晋三による今回のリモート登壇は深刻な問題である。

全国弁連は9月17日に会見を開き、安倍のリモート登壇と韓鶴子礼賛発言について「統一教会にお墨付きを与えることは教団の反社会的活動を容易にし、その是正を困難にするものとして悪用される」と非難、公開抗議文を安倍晋三事務所に送付した。

安倍晋三事務所は筆者の取材にUPFジャパンからビデオメッセージの依頼があったことを認めた。
「メッセージはお送りさせてはいただいたんですけど、出席はしておりません」

改めて安倍事務所に統一教会との関係や道義的責任を問う質問書を送ったが、期限までに回答は得られなかった。

キングメーカーとして政界への影響力を維持しようと画策する安倍晋三。そこに統一教会がどう関与していくのか、今後も注視が必要だ。

取材・文/鈴木エイト
初出/実話BUNKA超タブー2021年11月号

※編集部追記: 安倍元首相のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

PROFILE:
鈴木エイト(すずき・えいと)
ニュースサイト『やや日刊カルト新聞』で副代表~主筆を歴任。旧統一教会問題を中心に、カルトや宗教の2世問題や反ワクチン問題を取材し続けてきた。著書に『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』(小学館)。

『自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言』(小学館)
安倍元首相銃撃事件が起きて以降、メディアを通じて自民党の統一教会汚染問題を追及してきた鈴木エイト氏。その裏で、政治家や教団とどんな暗闘があったのか。事件からの追撃300日をレポートする。なかでも、山上徹也被告について全く知られてこなかったスクープ情報を開示、また、鈴木氏が秘めてきたこの問題についての原点も明らかにする。さらに、この問題に鈴木氏とは違う分野、視点から関わってきた識者たちが集結。紀藤正樹、宮崎哲弥、ひろゆき、そして爆笑問題の太田光らと対話し、問題解決への道を模索する。絶賛発売中。
タイトルとURLをコピーしました