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オジー・オズボーンに関する個人的な思い出:ロマン優光連載351

連載
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351回 オジー・オズボーンに関する個人的な思い出

自分は同世代72年生まれ。同世代にありがちなことながら、生まれて初めて意識したブラック・サバスの曲は「IRON MAN」だった。もちろんザ・ロード・ウォリアーズの入場テーマとしてである。多分、中学生のころだ。

まあ、オジー脱退以降のサバスの音源は既にラジオで聴いてただろうし、オジー在籍時のものも何だったら聴いていた可能性はあるのだけれど、ブラック・サバスという存在を意識するようになったのは「IRON MAN」という曲がかっこよかったからだとはっきり言える。

その後、「IRON MAN」という曲の持つ強度とはまた別の理由でサバスに興味を持ち出した。私がロックを聴くようになったのは、コンサートで殺人事件がおきたとか、悪魔崇拝をしているとか、見た目が人間離れしていて特撮の怪人みたいという、いたって子供じみた理由が発端だ。ジャケが怖いとか、メンバー写真が怖いとか、悪魔とか暴力とか殺人とかが曲タイトルについているという、そんな理由でバンドや曲を選んでいた。

そういう理由でローリング・ストーンズのよくわからないベストをなけなしのお小遣いで買って「悪魔を憐れむ歌」を聴いてみた結果、なんだか軽快でイメージが違うと困惑。まあ、なんども聴いているうちによくなってきたのだが。

こういう嗜好で探していると、当然浮かび上がってくるのがサバスである。

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つのだじろうの漫画『デスマスクの旋律(メロディー)』。この漫画が中1ぐらいのとき大好きだったのだが、デミ・アンドリックスというジミヘンもどきの呪われたギタリストが登場する。彼はライブ中に客席から投げ込まれた生きたコウモリの首を嚙みちぎり恐水病で死ぬのだが、中2から高校生ぐらいにかけてロック名盤100選みたいな本とかロックスターのエピソードを読み漁っていた私はこの話がオジーのエピソードをモデルにしたものであることを知る。しかも悪魔崇拝だし。これで当時の私が聴きたくならない方が変だ。

FM誌を読んで事前にチェックしながら、ラジオで意識的に聴いたオジー時代のサバスは当時の自分の求めているどおりの奇妙で暗い音楽であり、雑誌で見るメンバーの写真もなんだかよくわからない迫力があって、すごくしっくりきていた。特にオジーはソロ時代のルックスも含めて人間離れした迫力を感じていた。

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