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自衛隊の腐りきったセクハラ&イジメ体質

社会
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 暴行されたうえに妊娠までさせられたらたまったものではない。この女性自衛官は1時間半にわたって激しく抵抗し、なんとか挿入は阻止したのである。

 問題はこの暴行事件に対する航空自衛隊側の対応だ。冒頭の陸自のセクハラ事件と同じように、女性自衛官は複数の上官に被害を訴えたのだが、上官の対応は驚くべきものだった。

 上官は暴行した3曹をまったく咎めなかったばかりか、被害者の女性自衛官に「3曹は男だ。お前が辞めろ」と退職を強要したのである。一般社会では加害者側の罪が問われるのが常識だが、自衛隊は被害者が責任を取らされるのだ。

 こういう無茶苦茶な組織のため、自衛隊では若い隊員のイジメによる自殺やリンチ事件が後を絶たない。

 00年代以降に起きた事件でいえば、まず04年に護衛艦「たちかぜ」に勤務していた1等海士が上官2人によるイジメが原因で電車に飛び込み自殺している。

 とりわけ2等海曹のイジメは凄まじく、殴る蹴るの暴行に加え、エロ画像が入ったCDを15万円で無理やり買わせたり、至近距離から電動エアガンを数十発も発射したりしたという。

 それなのに、海上自衛隊側は2等海曹の自殺とイジメの因果関係を否定。遺書でイジメが告発されていたにもかかわらず、あくまでイジメなどなかったとシラを切り続けたのである。

 その翌年には、別の護衛艦の新人隊員が当直中にウトウトしたために先輩隊員から殴られたうえ、つま先に鉄の入った安全靴で頭を蹴られるなどボコボコにされている。この新人はこうした上官のイジメでうつ病を発症し、結局は海上自衛隊を退職してしまった。

 さらに、08年には、海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊」の養成課程にいた3曹が教官2人と隊員15人から集団リンチを受けて死亡する事件が起きている。

 海上自衛隊はこのリンチを「徒手格闘訓練だった」と言いわけしたのだが、その中身は15人の隊員が50秒ずつ、順番に殴る蹴るの暴行を加える完全なリンチ殺人にほかならなかった。

 これが自衛隊というトンデモ組織の実態だ。保守派の政治家たちは「日本の独立と平和を守るために命を賭けている」などと自衛隊を持ち上げるが、その内実は見ての通り。自衛隊の正体はヤクザや半グレとほとんど変わらないのである。

上官の大学進学率は半分以下

 なぜ自衛隊ではセクハラやイジメ、リンチが日常茶飯事なのか。その理由は、簡単にいうと自衛隊が低学歴で社会的常識の欠片もないDQNたちの巣窟となっているからだ。

 じつは、自衛隊はほかの公務員に比べると学歴が著しく劣り、そのレベルは米軍はもちろんのこと、韓国軍にさえ劣るのである。

 たとえば、軍隊には兵を率いて最前線で戦う士官を指す「尉官」という階級が存在するが、自衛隊には大学を出ている尉官以上の幹部は約45%しかいない。これは米軍の83%と比べると異常に低い数字なのだ。

 その一方、低学歴の割合は驚くほど高い。自衛隊幹部の50%以上が高卒以下の学歴で、将官の下、尉官の上となる「左官」にはかなりの数の高卒が含まれている。軍隊でいうところの大佐にあたる「一左」にも平気で中卒がいたりするのである。

 これは何も学歴差別をしているわけではない。このデータが意味するのは、体系的な教育を受けたり、社会人としてのトレーニングをまったく行わないまま自衛隊という極めて閉鎖的な空間で年齢を重ねてきた連中が、いまや上官となって部隊を率いているという事実だ。

 一般常識や社会性が欠如した人間が多く上官となった結果、それを手本にDQNの自衛官がさらに増殖されていく構造である。

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