バカ観客と一緒にされたくない
と、そんないろいろがあったわけですが、試合は東海大四が勝ちました。周囲は良かったね～的な雰囲気。選手たちが控えめに喜びの小躍りしている様を眺めながら、手元のビールを喉に流し込みます。
さて、僕もそろそろ帰りますかね。しかし、前述のようにもともと野球に興味が乏しい僕だったわけですが、今日、その嗜好がさらに強いものとなりましたよ。「野球が嫌い」、「高校野球も嫌い」という思いに、「球場にいるバカが嫌い」という項目が追加されました。
なんといいますか、この甲子園という場所。まともに野球が観られるような環境じゃないと思うんですよね。皮膚病にならずとも確実に薄毛を進行させる直射日光。黙っていても体力を奪う風雨。狭くて硬い椅子。不快な応援声と酔っぱらいのバカの声が耳を汚し、ビールは不当に高い。それでもやっぱりここじゃなきゃ得られない「ナマの大迫力」ってのがあるならまだし良かったわけですが、大部分の観客席から見えるのは豆粒ほどの球児と、ご飯粒ほどの白球。そんなもんにゃ迫力もクソもないでしょうよ。
なのに「野球観戦？ 行く行くぅ～」とか言っちゃうバカってのは、ずいぶんとキッチリカッチリ調教されたバカ奴隷ですよ。親にされたのか、電通にされたのかは知りませんが、こんな苦役まがいの環境を「逆に楽しい」みたいに感じちゃう感性の人間とはなにひとつ共有できる気がしないです。本当にちゃんと野球を愛しているんだったら、こんなところに来てないで、黙ってテレビ観とけって話ですわ。
願わくば今後一生、野球観戦などというつまらない行為に関わりたくないものですねぇ……というわけで、僕はクーラーが効いている健康で文化的な生活を楽しめる東京へ帰ります。さようなら。
応援している東海大四が勝ちました。
負けた人たちが土を集めてたかどうかは観察し忘れました。
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