猿之助が両親を殺す目的で一家心中に見せかけたとは1ミリも思っていないが、国民からそのような殺人罪の疑いが向けられているのも事実である。
猿之助が抱えるパラドックス
その場合、肉親を2人も殺したことになるので、死刑判決が妥当。そして、猿之助も死にたがっていたので、死刑判決を喜んで受け入れるはずだ。
もし、死刑判決が出た場合、猿之助は控訴をするのか? もし死刑不服を訴えるなら、自殺したかったという前提を自ら否定する矛盾を抱えることとなる。
死刑を嫌がれば嫌がるほど、一家心中が嘘だった、となってしまうのだ。
猿之助に死刑判決は下るのか。
そして猿之助の行動は?
今後の行方が注目される。
文/岡星漫太郎
写真/Wikipediaより(撮影/Chris 73)