大谷は「野球やろうぜ!」とのコメントを残しているが、野球は当然9人で行うものである。補欠も含めて考えれば、最低10個は必要。たった3個のグローブでは全然足りない。
しかも、大谷の気持ちを理解せず、記念グローブを展示して使わない学校も続出するはずだ。それどころか、メルカリに売りに出す教師もいるかもしれない。
野球の普及ということを考えれば、グローブ3個づつでは圧倒的に足りないのは明らかだ。
勝手にグローブを渡されても迷惑
また、野球という使い道を限定しているのも、小学校側からすれば迷惑な話だ。
現在、首都圏の多くの小学校では、校庭での危険なボール遊びを禁止している。にもかかわらず、軟球とは言え小学生にとっては固い危険なボール遊びを推奨するようなことを、大谷に勝手にやられては迷惑千万。
教師としては余計な仕事を増やしてくれるなというのが本音だろう。
今は美談のように語られているが、メルカリへの出品や盗難騒ぎなど、確実にトラブルを生むだろう大谷のグローブプレゼント。今後の展開を見守りたい。
文/岡星漫太郎
写真/Wikipediaより(撮影/IMogami Kariya)