Twitterの別垢で大人への不信や活動の不平不満や内部情報を書き散らかしたり、いわゆるバカッターみたいなことをやっているのがメンバーの密告で事務所にばれてグループをはずされ、別垢を禁止するという罰則を与えただけで事務所はサブカルっぽいアイドルとして再デビューさせようとしてたのだけど、新しく作った垢で元メンバーの悪口を言い散らかしているのを元メンバーに密告され解雇になるという、なんともいえない間抜けな終わりかただった。
そういうどうしようもない子だったのだけど、あのちゃんのことをTwitterに書く時だけはキラキラとした言葉が綴られていた。あの子にとってあのちゃんだけが救いだったのだと思う。あの子はあのちゃんになれなかったし、なれるわけもなかったのだけど、それでも、あのちゃんになりたかったんだと思う。なれるわけがないとわかっていても。
〈金曜連載〉
画像/猫猫吐吐(通常版)ジャケット
地下アイドルの定義:ロマン優光連載258
ビートルズと「NewJeansおじさん」:ロマン優光連載259
自分の一番好きなアイドルはTIFに出てない:ロマン優光連載251
新刊『地下アイドルとのつきあいかた』(ロマン優光/太郎次郎社エディタス)出ました):ロマン優光連載238
PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
twitter:@punkuboizz