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松浦大悟寄稿、LGBT活動家が人権を訴えるほど当事者が生きづらいパラドックス

社会
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毎日新聞の英語版『The Mainichi』によると、23年4月に外国人のトランス女性が東京の入浴施設の女湯を利用。身体が男性だったため警察に通報したが、身分証明書に「女性」とあったため逮捕されなかったという。

また今年11月14日には、三重県警桑名署が温泉施設の女性風呂に入ったとして島田隼人容疑者を現行犯逮捕したところ、「心が女なので、なぜ女子風呂に入ってはいけないのか全く理解できない」と供述を始めたそうだ。2ちゃんねる開設者のひろゆき氏はSNSに以下のような投稿をした。

《「心は女性、体は男性」という人が、女湯に入ってくるのは当然想定できてたのにね、、、LGBTの権利を守る事と、一般女性の権利を守る事の天秤のどちらを取るのか?を決める必要があります。「みんなが尊重されるといいよね」という綺麗事は、現状では実現できません。》

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人間はなりたい性別になれるのか

「自分が女性と思えば女性/男性と思えば男性」という思想の源流はジョグジャカルタ原則にあると、筆者は『実話BUNKA超タブー』2023年5月号に書いた。この国際文書が活動家の聖典であり、「医療モデルから人権モデルへ」の根拠となっている。性別変更に科学は必要ないとする考え方だ。しかしそれだけで、熱に浮かされたような世界的ムーブメントが起こるものだろうか。筆者は問題の核心に、後期資本主義の閉塞感があると睨んでいる。つまり、大麻解禁や安楽死解禁やセルフID(自己選択での性別)解禁は、原因が同根だということだ。

『資本主義リアリズム』の著者、イギリスの批評家マーク・フィッシャー氏は、資本主義の出口のなさ(システムの外はまたシステム)に絶望し、長年うつ病で苦しんだ挙句、48歳のとき自殺した。「生きているだけで苦しい」。そんな若者が世界中で増え続けている。日本でも10代20代の死因の1位は、病死でも交通事故死でもなく自殺だ。「そこまで生きづらいのなら」と大麻の利用を認めている先進国は多く、東京にもたくさんのCBDカフェがある(CBDとは大麻の40%を占める中毒性がない部分の成分のこと。ストレス軽減やリラックス効果がある)。

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