怒られるかもしれませんが、昭和40年代生まれの私が見たプロレスは、何と「10秒までは反則OK」というトンデモルールがあり(理解が間違っていたらどなたか教えて下さい)、栓抜きどころかサーベルを振り回すタイガー・ジェット・シンという選手までいましたが、流石にあれは「凶器攻撃はどの程度までならOKでどこからはダメか」という暗黙のルールがあったのだと思います。仮にあの場に、その暗黙のルールをまるで無視して薙刀とか日本刀とか、果ては機関銃を持ち込んで、本気でそれを使う人がいたら、それは圧勝というか流血の大参事なってしまうのですが、一応ルールの範囲内では勝利は勝利になります。
ひろゆき氏がやっていたのも、基本、討論しようとしている相手を、口喧嘩でなぎ倒していたにすぎないのですが、本来審判を務めるべきTV局の司会者はじめ他の出演者が、審判の役目をまるで果たさないばかりか、最後は常に「討論」の勝利者としてひろゆき氏の右手を高々と掲げることで、「論破王」を演出していたのだと、私は思います。
論破王ひろゆき氏との討論を即決した理由
世の中面白いもので、そんな風に「論破王ひろゆき氏」を冷ややかに見ていた私の元に、昨年11月にReHacQsへの出演依頼が舞い込みました。
私はしばし考えた後、割と即決という形で、出演を承諾しました。条件は何一つ付けていません。勿論「米山氏、論破王ひろゆき氏にボコボコにされて涙目」的な記事がYahooニュースに並ぶリスクも眼に浮かびましたが、お恥ずかしながら実は私も子供の頃から口喧嘩が得意で(さらに言うなら結構好きで)、格好よく言うと「剣の強い武士は、剣の強い武士が分かる」的な感覚で、ひろゆき氏の口喧嘩の強さが分かると同時に、その攻略法も思いついたからです。