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演者にキモがられないプレゼント:ロマン優光連載280

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オタクがない知恵や知識を絞って選んだ結果、なんだか困ったプレゼントが生まれてしまう。そこに悪意も下心もない場合、本当に悲しい話になる。アイドル側も陰で「むかつく」と言っちゃえるような人だったらいいのだが、「プレゼントしてくれる気持ちは本当に嬉しいけれど、これを貰っても本当に困るし、でも、くれた人の気持ちを考えると否定するのも悪いし…」と悩んでしまう人だっているわけで、これまた悲しい話だ。そのような悲劇を生まないためにも、アイドル側がある程度はなんらかの指定をするのがいいと個人的には思う。

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プレゼントというものは相手に喜んでほしいという気持ちが大切だと思うが、ファンから演者へのプレゼントだと自分をアピールすることがメインになってしまい、独りよがりになってしまう人も多い。適度な距離感を持つことは大切だと自分は思っている。アイドルとオタクはどんなに精神的な距離感が近くなったとしても、家族でも友達でもなく、その場が終われば他人である存在なので。

ちなみに自分がイベントの差し入れで貰って重宝するのは煙草とお酒です。

 

〈金曜連載〉

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PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『嘘みたいな本当の話はだいたい嘘』『90年代サブカルの呪い』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
twitter:@punkuboizz

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