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春ねむりインタビュー音楽はこの世界とどう向き合うべきなのか

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春 私が自分についてある程度は言語化して把握できてるのは、「いい教育」を受けてきたからだとは思うし、それはすごく特権的な立場にあると思う。だから、もっと(教育への)門戸が開かれれば、そういう言語化できる機会も増えると思うし、教育費とか全部無料にならね~かな~って(笑)。

――春さんにもアンチフェミ側からのバックラッシュはありますか?

春 ないですね。そういう人って、多分殴っても殴り返してこない人、殴り返せない人を選んで攻撃するんだと思うんですよ。でも、私は全然殴り返すタイプなんで、そもそもあんまりそういう人たちが寄ってこない(笑)。

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――ただ、デビューされた当時の春さんは、殴り返さないようなナイーブな印象があったし、そういった像を求めるファンも多かったと思います。

春 見た目も弱かったから、余計にそういう人が集まって来てたと思うんですけど、そういうものを私に求めるファンは、今はマジでもうひとりもいない(笑)。自分の持つ暴力性みたいな部分は、昔から変わってないと思うんですよ。でも、それが初期は内に向く暴力性だったし、私が私の暴力性によって傷ついていくという状態を、見たかったという人もいると思うんですね。でも「そんなにか弱くなくてゴメンな! 私が死ななかったことに感謝して!」 って(笑)。

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現在のヒップホップへの違和感

――音楽シーンの中でも、とりわけヒップホップはマチズモや女性差別的な部分が表出しやすく、そういったアーティストの作品も聴く機会があると思いますが、その部分についてはどう感じられますか?

春 そういった発言をするアーティストでも、「根源的な人間存在に対する眼差しの優しさ」みたいなところを感じる部分が、自分は好きで。でも、だからといって女性差別的でいいとは容認できない。だから「どんな発言をしても完全にそのアーティストを肯定する」ようなファンダム(熱烈なファンやそのコミュニティ)ではなくて……。

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