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「この漫画の最終回がとんでもない」根本敬のTOP3

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③蛭子さんが『実話BUNKA超タブー』に連載していた4コマ漫画2本立て『よっちゃん革命宣言

もうこれ以上漫画は限界というのが嫌でも分かる。正直言って本人でなく絵心すらない事務所の人が仕方なく代筆してんのか? と私でさえ疑ってしまった程です。

が、考えようによっては凄いっていや凄い漫画ではあるのだが。

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〈番外編〉『安藤昇のわが逃亡とSEXの記録

これはあくまで〈番外編〉です。なにしろ、連載の最終回でなく物語のとってつけたラストシーン。しかもそもそもが漫画ですらない。

通常は「映画」と呼ばれます。

が、私にはこれはどうとらえても「漫画」なんです。

横井英樹襲撃事件後指名手配され、逃亡しながら7人の愛人宅を渡り歩きSEX! SEX! SEX! という展開で、最後警官や刑事に囲まれ逮捕されんですがその時もSEX中。「終わるまで待て」という安藤昇だがあと少しというところで連行される。

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パトカーの後部座席両わきに刑事。すると手錠の掛かった手でズボン越しに千摺をかき出す安藤昇。「何をする!」と慌てる刑事に「お前達が最後までイカせないからだ」

果てたあと、追ってきたマスコミが車中の安藤昇に「今のお気持ちは」ときくと、一言。「天皇陛下になった気持ちだ」

──で、終わり。

こりゃ映画じゃなく漫画ですよ。私はこんな漫画を描いてみたい!

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文/根本敬
画像/『ダビデの眠る日』 (現代漫画家自選シリーズ)(宮谷一彦/青林堂)
初出/『実話BUNKA超タブー』2024年3月号

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