動物はより多くの子孫を残すことを目的に生きており、人間も例外ではない。人間の男性はより多くの女性と繁殖することをもとめて行動するものであり、人間の場合は母親が富と権力を持つ男性との繁殖を好む傾向が強いため、男性も富と権力を得るために行動する。経営者として成功することを求めて行動することの真の目的は、多くの女性と繁殖することにあり、女性問題が多く発生するのは仕方がない。
人間も動物である以上、本能に支配される部分があるのは真実ではある。しかし、本能にあらがう理性を発達させ社会的に成長することで現在の隆盛を手に入れた部分があるのも、また真実。本能だからしかたがないみたいに結論付けるのは、さすがに単純すぎないだろうか。事象を限りなく単純化して、こじつけている。
そんなにカナザワ氏のいうとおりに人間は本能に逆らえないなら、人間は繁殖以外の目的の性交などしないはずだと思うのだが、そんなことはないわけで。本能だから仕方がないみたいなことで結論付けるのはさすがにひどい。
カナザワ氏について調べてみると毀誉褒貶のある人物というか、トンデモ説をよく唱える人物であるようだ。竹内久美子的なテイストを感じる。
・保守・右派よりリベラル・左派のほうが知能指数が高い。
・無神論者のほうが知能指数が高い。
・クラシック音楽を好むものは知能指数が高い。
・美人ほど女の子を産む。
・男性は一般に長い髪の女性を好む。
・黒人女性は科学的にも他の人種と比べて魅力的ではない。
なんなのだろう……。「単にあなたの好みを正当化しているだけなのではないか」というものが多く混じっているような気が。