それから25年後に大阪府貝塚市内で女性が強姦殺害された「貝塚ビニールハウス殺人事件」も物証なしの拷問自白強要だったことから、その体質は受け継がれており、2000年代になっても「佐賀女性7人連続殺人事件(02年に起訴)」では容疑者に対して1日12時間半の取り調べが17日間も行われた。いずれも冤罪事件となっている。
一方、証拠の隠蔽&破棄でいえば独り暮らしの男性が殺された「布川事件(67年)」では、DNA鑑定すれば無実に繋がる毛髪を隠蔽。無罪になるまで44年もかかった。「東京電力女性社員殺人事件(97年)」ではネパール人容疑者の罪が晴れる証拠となる、膣内に残っていた精液を隠していた。
02年に大阪で起きた「平野母子殺害事件」ではDNA鑑定しようとしたタバコの吸い殻71本を事件発生のわずか1カ月後に平野警察署が紛失していた。 なくすの早すぎんだろ! 凶器となった犬のリードは残っており、そのDNA鑑定などから無罪になったからよかったものの死刑が執行されていたら、吸い殻を捨ててしまった警察官は何を思うのか?
冤罪になったとしても、例えば「三億円別件逮捕事件(69年)」の容疑者は無罪となった後も風評被害で家庭崩壊し、自殺に至っている。 本人だけでなく、周囲もすべて不幸にする冤罪事件撲滅に検察や警察、裁判官は死ぬ気で取り組め!
文/ダテクニヒコ