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川田龍平と反ワクチン:ロマン優光連載321

連載
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川田氏と同じく立憲民主党所属の原口一博衆議院議員がゆうこく連合なる反グローバリズムをかかげた超党派グループの代表世話人に就任し、陰謀論への傾倒をより強めている。陰謀論ばかりか極右化の気配もしている。このグループの背景については今後詳細が明らかになっていくと思われるが、川田氏からも原口氏と同じような道をたどるのではないかという不安を感じる。立憲は原口氏やゆうこく連合に関わっている議員・党員、川田氏についてどう思っているのだろう。いい加減に何らかの対応をするべきなのではないか。さすがにどうかと思う……というようなことも書き飽きた。

そういえば、川田氏の言動を左派・リベラルの持つ問題であるかのようにして左派・リベラル叩き・立憲叩きをする人もいるが、イシューごとに同じようなムーブをとる右派・保守の政治家もいくらでもいる(当然、左派・リベラルの政治家にもいる)ので、個々人の資質の問題ではないだろうか。

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過酷な体験がその人の思考の幅を狭めてしまうということはよくあることだ。多分、川田氏に社会に対する悪意とかはないのだと思う。自己の体験から規定されてしまった考えから脱することができないだけなのではないだろうか。これがなんの影響力も持たない市井の人が飲み屋で言ってるぐらいなら「そうなる気持ちはわかるし、悪気ないのも分かるけど、困ったな」と思いながら見守ることはできるかもしれないが、現役議員・政治家がそれでは困るのである。この人は政治家になるべきではなかったのかな、と思ってしまう。極論に走ることで市民の不安をかきたて、危険な方向に駆り立ててしまうような人は政治家としては御免こうむりたい。その人が善人だったとしても。

 

〈金曜連載〉
画像/川田龍平のwikipediaより

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PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『嘘みたいな本当の話はだいたい嘘』『90年代サブカルの呪い』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
X:@punkuboizz

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