いまだに魚粉がウリ
飽きている人も多く、完全に時代遅れ。「あ、この味か…」とガッカリしますよね。今どき魚粉系なんて代わり映えのしないラーメンと一緒。日々切磋琢磨し進化しているラーメン界において、さすがに勉強不足です。まともな舌と感性、向上心がある店主なら、絶対にメニューとして提供しません。
BGMが長渕オンリー
誰も思ってないのに、叩き上げの激アツ人生を送ってきたと勝手に思い込んでいるラーメン屋の店主は長渕が大好き。どんな音楽を好きになろうが知ったこっちゃないですが、BGMで流すのは勘弁してほしいところ。食事の邪魔どころか、時には長渕ファンで店内が一杯になる地獄絵図が展開され、ラーメンの味も何もあったもんじゃない。あくまで主役は料理です。
雑誌の切り抜きが貼ってある
高い評価を得ているということをアピール。切り抜き自体が油やホコリまみれで汚いので、記事の内容以前に不快感を覚えます。で、そんな店に限って印象に残るラーメンではない。どうせ、金払って雑誌に載せてもらってるだけ。肝心の味がまずいので、権威で客を釣るしかできないのです。三ツ星を長年維持している料亭に切り抜きがあるのかという話ですよ。
ラーメン激戦区に店がある
激戦区はライバルが多くて大変と思われがちですが、実は激戦区だからこそ足を運ぶ人が多いということ。つまり、ラーメンの味で稼ぐ自信がないため、とにかく初見客から金を吸い上げるというシステムなのです。1年くらいで入れ替わる居抜き店舗多いでしょ。
替え玉システムがある
余ったスープに追加の麺をブチ込むだけ。スープは冷めるし薄まるし、味も何もあったもんじゃない。替え玉でラーメンがまずくなるのは何年も指摘されていますが、未だに取り入れている店って何? 「麵食いたかったら出してやるけど」的発想で、美味しくする努力を放棄しているとしか思えません。
机に生ニンニクがある
生のにんにくをクラッシャーでつぶしてラーメンに入れるシステムの店。にんにくのカスがクラッシャー内にへばりつき、結局放置されるのでとにかく汚い。衛生状態が悪い店に美味しいラーメンはありません。また、生にんにくを無料で提供すれば客は喜ぶだろうという安易な発想からも、味に力を入れていないことが分かります。
漫画が置いてある
ラーメンがまずくても横山光輝の『三国志』とか置いてあると、続きが読みたくて通ってしまう店。店主もそれに気づいているため、味を向上させる姿勢は皆無。また、漫画を読ませることで提供が遅くても文句を言われないどころか、調理時間が長引いてもバレないので出来上がりのクオリティは低いです。漫画が大量に置いてあった場合は、注文する前に即退店!
店舗オリジナルTシャツがある
創業者のポエム入りTシャツとか色々ありますが、店員の見た目を考えるよりもラーメンの研究に没頭しろって感じです。清潔感ある格好で仕事をしていればいいので、わざわざTシャツを作る必要はなし。本当の料理人は割烹着です。あと、そんな金あるんだったら材料とか内装とか設備にまわせ!
常連がウザい
「店員と雑談してる常連客がうっとうしい」という理由で足が遠のく人が多くても、常連を出禁にしないのは完全にぬるま湯経営。店に優しい常連に頼りきりで、新規客を獲得する気がなくなっています。もちろん、ラーメンの味は適当でゴミ同然。そのうち潰れると思うけど。
初出/『実話BUNKA超タブー』2020年12月号
文/編集部