世間では小誌は信憑性皆無のデマを垂れ流す立花孝志と大差ない雑誌と認識されています。その上、知名度も影響力も立花孝志にボロ負けという残念なメディアです。ついでに編集部員も低賃金です。当然、フジテレビとその社員のことを妬ましく思っているので、そんな奴らが酷い目にあうことは大歓迎。そしてそう思っているのは本誌だけじゃないはず。なんなら就職氷河期世代なんか、みんな大歓喜していてもおかしくありません。
しかしちょっと待ってほしいのです。フジテレビに代表されるオールドメディアの凋落は、反比例して立花孝志的なデマゴーグの跳梁を意味します。正直、現時点で「ネットに真実がある」なんて本気で信じているのは、民度とネットリテラシーの低いバカばかりですが、世間一般の認識が「オールドメディアは信用できない」に変わってしまえば「ネットは信用できる」が大勢を占めるに決まっています。
もちろん「オールドメディアは信用できない=ネットは信用できる」なんていう定義は間違ってます。仮にオールドメディアが信用できなかったとしても、同時にネットも信用できないというのが真実でしょう。
誰かに答えを与えてもらわなければ、生きられないのが日本人の悲しい国民性。オールドメディアがNGとなればネットメディアがアリになるに決まっています。
つまり中居正広性加害事件をきっかけにフジテレビがダメになり、それに端を発して新聞、テレビ全体にその影響が波及、手間と時間と金をかけて取材活動を行ってきたオールドメディアが凋落、何の裏付けもなく自分勝手に陰謀論を声高に叫ぶ立花孝志的な輩たちが大量に生み出されるという寸法です。
勝ち組上級国民がやらかして落ちていく様は痛快かもしれませんが、そんな下世話な喜びの引き換えに我々は大きな代償を払うことになるでしょう。それは大量生産された立花孝志が跳梁跋扈する超低民度社会の到来に他なりません。残念ですが、すでにそれは約束された未来なのです。
フジテレビと中居正広、想像以上に罪深いと言わざるを得ません。
写真/Wikipediaより(撮影/
初出/実話BUNKA超タブー3月号