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高齢化で公明党消滅危機

社会
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「一昨年以降、運動員がお願いしても『おたく公明党? 創価学会? 宗教団体だよね。(旧統一教会と)同じじゃないか』と拒否されるようになってしまった」

当時の山口代表は、公の場で「旧統一教会をめぐる問題は、宗教と政治の問題ではなく、社会的な問題を多く抱える団体と政治家との問題と捉えるべきだ」と、宗教とは一線を画したものだという解決の流れを国会で作ろうとした。しかし……。

「このところ、選挙運動をフル回転させようとしても、統一教会問題があって宗教団体として、どうしても大手を振って選挙運動ができなかった。個別訪問などで、旧統一教会の話を振られることが多い。まっとうな宗教団体と問題を起こした団体とは違うんです、と説明するが納得しているような表情には見えない。国会で岸田文雄政権や自民党がなかなか法整備もせず、けじめをつけなかった。まともな選挙運動ができなくなってきた」(学会東京支部幹部)

そして4つ目。大きいのはやはり2023年11月の池田大作名誉会長の死去だという。学会本部の幹部の1人が言う。 「名誉会長の死去のあと、原田稔会長のもとで運営体制はできているが、原田会長も80歳を超えているから、いつまでもというわけにはいかない。ひと昔前のように二世三世など、子どもたちが当たり前のように引き継いで入信し、活動をしていく時代ではなくなってきた。青年部や女性部、文化部などを中心に新しい社会活動をどんどんやるなどして、世代交代と組織力再構築が大きな課題。しかし、そう簡単にはいかないだろう」

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別の東京支部の学会員はこう話す。

「このところ公明党の選挙が『きつい』と言われながらも、選挙のたびに多数の学会員を動員できたのは『池田先生を喜ばせたい』という強い信仰心があったから。池田先生がいなくなった今、信仰心で人を集めたり動かしたりつないだりすることは、もはや難しい」

前出の学会東京支部幹部は、学会の今後をこう見通す。

「学会本体の求心力低下は免れない。強みでもある『政治力』『選挙活動』の熱量に陰りが出ている。そうなれば公明党が影響を受けるのはもちろんで、政権与党の枠組みにも影響を与えかねないのではないか」

公明党の議員たちも、カリスマ指導者であるこれまでの池田名誉会長の存在感を考えると「今後、学会の組織運営は厳しい。崩壊へ向かうのだろうか。それは同時に公明党の命運を握る」(公明党若手参議院議員)と不安を隠さない。

そんな公明党の党勢が、さらに衰える可能性がある。

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