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「この恋愛漫画がとんでもない」サムソン高橋のTOP3

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それが全て成立するのも、この作品タイトルそのまんまのガラス細工あるいは天使の吐息のように繊細で美しい作風だから。単にイケてないゆえにポンコツな片想いで終わるしかなかったブスもこの作品を読めばウットリと自分を主人公に変換できるのです! 岩館真理子本人が納得してないために絶版&電子書籍化もされてない作品ですが、全てのブスのために再版して!

改めて見ると不幸なブスにしかアピールしない作品ばかり好きになってしまう自分に震えるが、昭和と平成の漫画ばかりだと何なので令和のブス作品も紹介しなきゃいけない。他の誰かと被りそうだが、これは漫画サイトSHURO連載中の世良田波波『恋とか夢とかてんてんてん』以外ないだろう。夢を抱き上京したものの三十路手前で何もない日々を送るカイちゃん。そこで一方的に片想いしてる相手に全ベットして大阪まで追いかけるという、動かなきゃ人生は進まないがそのムーヴだと転落しかないだろというヤバい行動を取ってしまうのだ!

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この作品では恋をしたら世界が変わる、というキラキラ少女漫画の手法を取っているのですが、逆に世界は変わっても自分はみっともないままである、という冷徹な目線もバッチリなため、その痛さは過去類を見ないことになってます。読んでる心情としても「カイちゃん幸せになって」が3、「もっと酷い目に遭ってボロ雑巾になれブス」が7、くらいの割合になってしまうのだから、恐ろしい作品!

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文/サムソン高橋
画像/『さよならみどりちゃん』1巻(南Q太 /祥伝社)
初出/『実話BUNKA超タブー』2025年3月号

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