ちなみにこのとき監督であった長嶋茂雄は試合中に選手を集めて「槇原を緊張させないために、パーフェクトと言っちゃダメだぞ」と発言したのだが……その選手の輪の中に槙原もいた。
天才である。
一方、パ・リーグの酒好きピッチャーといえば、元西武の渡辺久信。夜な夜な六本木界隈で飲んでいたらしいが、ある日、BMW販売店に酔った勢いで入店。現金一括購入した上、そのまま飲酒運転して帰宅したというのだから、どうしようもない。ちなみに監督時代はプロ意識を欠いた人間を非常に嫌っていたというので、自分の過去は棚上げできる才能があるのだろう。
日本人がメジャーリーグへ行く流れを作ったパイオニア、野茂英雄。ドジャース時代の同僚は「遠征で移動中の飛行機内でビールを35杯飲んでも酔い潰れない酒豪だった」と回顧。他にも日本酒3升にウイスキー9本飲んでもケロっとしていたという報告もあるのだが……それっていくら飲んでも酔わないのだから、酒を飲んでも意味なくない?
元近鉄で酒呑みといえば中村紀洋。ごはんを食べるときはビールをチェイサーにさらにワイン。酔いたいときはアイスペールに日本酒を入れて飲んでいたというのだから、こちらも飲んでも意味ないタイプ。
強打者で酒呑みといえば、落合博満。栃木の自主トレ先で酒造を訪れて、利き酒だっていうのに2升ほど飲み、その後にランニングへ出かけたという話や、オープン戦の試合前日にホテルのラウンジで早朝4時まで飲み続けたのにも関わらず、デーゲームでホームラン。
「これで今年も4時まで飲めるな」って言ったっていうから、どんだけ“オレ流”調整だよって話。
ちなみにこれが長嶋茂雄になると、試合後に毎晩2時くらいまで銀座で飲んでも起床は午前5時という生活を徹底していたことに関して記者に「5時間も寝れば十分」と回答していた。
5時—2時=3時間。
天才である。