また旧安倍派の元幹部の4人衆、世耕弘成衆院議員、萩生田光一元政調会長、西村康稔元経済産業相、松野博一前官房長官が7月23日に会談し、世耕氏がテレビ出演し「(石破首相は)もう交代しなければいけないということは一致した」と明かした。
しかし、この4人は裏金事件の当事者。政倫審などに出席はしたが、肝心なことは知らぬ存ぜぬで通した。
今回の参院選、マスコミの出口調査などで自民党の裏金事件を口にした有権者は圧倒的に多く、一部マスコミでは、裏金問題を投票で考慮した人は80%を超えている。世耕氏らは、その当事者たち。まさに「おまいう」だ。
自民党青年局の中曽根康隆青年局長も「いつけじめをつけるかを早く示していただきたい」と石破おろしの急先鋒となっている。
しかし、昨年3月。自民党和歌山県連が主催した会合で、女性ダンサーを複数招いていた問題が発覚し、中曽根氏は当時青年局長代理で参加していた。ダンサーに口移しでチップを渡す参加者もいたことなど、当時、裏金問題に加えて自民党の大スキャンダルとなった。その場にいた青年局幹部の中曽根氏。彼も間違いなく「おまいう」だ。
今回世論調査で、石破首相が退陣する必要がないという声が、退陣すべきと拮抗している。FNN(フジニュースネットワーク)の調査では辞任すべきが47%、辞任しなくてもよいが44%。朝日新聞は、辞任の必要がないが47%、辞任すべきが41%だ。
自民党の閣僚経験のあるベテランが言う。
「過去の首相の退陣は、世論が辞めるべきという声が高まり、自民党内では何とかそのまま居座ろうとしても世論に押され最後は辞めていくのが普通。ところが今度は逆、自民党内では辞めろという声が高まっても世論が辞めなくていいと」
これをどう見るべきか。
「辞任しなくてもいいというのは、石破首相を下ろして新しい顔にして、それで済ませる気かという批判。裏金問題などはどうした? 新しい顔にしてごまかす気かと。総括して解党的出直しをしろという意味だ。ここは石破首相でいいから自民党の問題を総括しろという声と受け止めなければならない。それを『おまいう』といった石破おろしをやっていたらますます自民党から支持者が離れていく」