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伊東市・田久保真紀市長の不思議:ロマン優光連載357

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確かにわざと学歴詐称をしていたのなら公職選挙法違反だが、本人が本気で間違っていればまた違う話になる。「なにぶん昔のことで記憶があいまいで卒業したと思い込んでいました。すいません」みたいなことを言って謝罪する展開であったら、そんなことないとも言い切れず、何とかなっていたかもしれないとも思う。少なくとも、そういった説明が受けいれられれば、この件で辞任しても再選することも可能だったのでは。

しかし、疑惑が持ち上がった当初に田久保氏がやったのは、説明を求める市議会議長らに卒業証書と称するものをわずかな時間見せるという行為だった。後になって、本人から東洋大学に確認したところ除籍であったという報告があったのだが、最初からそれをやっとけよという話だし、それなら、あの時見せた卒業証書はなんだったのかということになる。卒業後に除籍になることはないわけで、除籍なら卒業証書が出されるわけがない。

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そうなると、田久保氏が嘘をついていたのではないかということになり、自分は本当に卒業していたと思っていたし、卒業証書も本物だったと思っていたというなら、あれはどのような経緯でもらったものなのか、卒業したと信じるに値するどのような出来事があったのかを説明するしかないのであるが、いっこうにそういう話がでてこない。

やってきたのは、「チラ見せ」と言われたことに対して19.2秒見せたという意味のない反論であり、卒業証書の真贋については深堀しない、刑事告発されているので卒業証書は証拠として金庫に保管しており見せることはできないというという謎の表明だった。

あと、彼女の代理人弁護士の福島正洋弁護士の発言も意味不明さに拍車をかけるものだった。証拠として保管しているので見せられないという前提なのに、警察から任意提出の申し入れがあっても応じられないとか、強制捜査になっても差し押さえは許されないと表明し、田久保氏以上にこの人は何なのだろうと思わせられた。彼の存在は田久保氏が面白案件(ただし人気はそんなにない)になっていくのに大きな役割を果たしたと思っている。

それはともかく、金庫にある卒業証書は偽物なのは確定なので、どのような経由で手に入れたか説明すればいいだけの話だと思うが。

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