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ブレイク前夜の蛭子さん:根本敬の「蛭子能収タブーなし!但し『ぼぼ』は禁句」連載18

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機内、蛭子さんと私は隣席ではないが同じ並びで座っていたと思う。

その同じ並びにいた香港人の若い男(まあ当時の自分と同年齢か? 30歳前後)が私はずっと気になっていた。

どこが気になるかというと、特に他人に迷惑な行為をしているわけではないのだが、顔か濃くて険しい、とにかく目、眉、鼻、口元と威圧感がみなぎるのだ。

その男の顔が機内にいるあいだ気になって仕方なかったのだが、並びの男を指差し、そうは誰にも言えず心にとどめた。

香港に着いて夕食後、皆で街を歩いていると私は心の中で「あっ!」と叫んだ。

視界にあの機内で威圧感を振り撒いていた男が入った。しかも威圧的な顔の男は八百屋で荷を運び、雇い主に文句を言われながら労働をしていたのだ。

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私が「あっ!」と心の中で叫ぶそのとき蛭子さんも目を丸くしているのに気づいた。

そして目を合わせるやふたりで腹をかかえて笑った。

蛭子さんも「オレ飛行機の中であの男が怒ってるみたいな顔してんでそれがもう気になって仕方なかったんだよ」とのこと。

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