339回 石丸伸二と米山隆一 それぞれの見え方
このところ、何とも言えない気分にさせられる情報が飛び込んでくることが多い。
立花孝志氏が今夏の参院選に兵庫選挙区から立候補することを表明したという記事を見たが、実際に出馬すれば、また大荒れに荒れる予感しかしない。いや、そうなるのはほぼ確定なのだが。
ただ、そう宣言したからといって、実際に立候補するかどうかはわからないのも立花氏という人なわけで。なにかあれば、前言をコロッとひっくり返すだろう。
先の兵庫県知事選で生まれた様々な問題が何も解決せず、立花氏の発言であおられた人たちの嫌がらせの結果、自死を選ぶ人がまた出てばかりだというのに、ほんとどうなるのだろうか。
東京は東京で都議選が気になる。石丸伸二氏の地域政党・再生の道から現在のところ42人の候補がたてられるということだが、この中の何人当選するかで、今後の選挙のあり方というものが問われるものになるのではないか。
今までの政党の概念を覆す、党としての政策というものが存在せず、それぞれの候補者に選挙で勝つためのノウハウを提供する、いわば党自体が選挙コンサルタントであるようなスタイルの再生の道が実際にどこまで成果をあげられるのか。
参議院選挙にも候補を立てる再生の道だが、滋賀県彦根市長選で石丸氏が応援していた現職の和田裕行氏が僅差で落選するということもあった。
この敗因について、テレビや新聞などの既存メディアに対して石丸氏が当たりが強いことから、地元メディアが石丸氏に対して敬遠気味だったため、石丸氏が応援しているということがあまり報道されず、石丸支持層の票が集められなかったためという意見がある。
可能性はあるが、現職であり、スキャンダルなど特になかった和田氏が敗れた理由としても弱いような気がする。