そりゃ貧困堕ちするのも当たり前
世の中で金がなくて生活が厳しい、年金だけでは無理とか騒いでる人の大半が独身老人です。彼らは人並みに結婚もできない無能だから金に困っているのでしょうか?
おそらく違います。老後に独身者が金に困るのは、彼らの生活スタイルに明確に問題があるからなのです。
現役時代の年収は、基本的に独身であろうと妻帯者であろうと変わりません。言うまでもなく自由に使えるお金は独身者のほうが圧倒的に多いです。彼らは趣味や娯楽、服など好きなものを好きなときに自由に買い、日々の食事は外食が当たり前、日常的に飲み歩き、終電が過ぎれば気楽にタクシー帰宅。なんなら車なんかも数年に一度、定期的に買い替えます。
対して家族のいる人は、その収入の大半は家族のために使われます。特に子育て世帯の場合、それは顕著。そもそも教育費が高額で頻繁に高価な外食もできません。衣類なんかもユニクロが関の山でしょう。つまり家族のいる人たちは、日常的に節約生活をしているわけです。
そして独身者も家族のいる人も必然的に同じ年齢で仕事を辞め、老後生活に入ることになります。独身者は自分のために、家族のいる人は家族のためにそれまでお金を使ってきたので、残っている貯蓄は同じくらいかもしれません。しかしここからの生活は大きく違います。
家族のいる人は、このあたりで子育ても終わり、子どもも独立しているので、大きな出費はなくなります。堅実な人なら家族のために家やマンションを買い、そのローンも払い終わるころかもしれません。彼らのそれまでの生活は節約ありきの慎ましいものだったので、同じ生活を続けたとしても、年金プラス貯蓄を少しずつ切り崩すことで賄えます。必然、老後生活は安泰なわけです。
そして問題の独身者ですが、仕事を辞めて収入が減ったからといって、彼らが生活レベルを下げることは簡単ではないでしょう。現役時代と同じ感覚でお金を使っていたら、年金では絶対にまかなえません。貯蓄もみるみる減っていき、あっという間に貧困生活突入です。しかも貧困になった後も、高価な買い物こそできないものの、日常的な無駄遣いは止まりません。自炊したこともないので、食事も割高な弁当や惣菜を買わなければならず、生活コストは高止まりです。
