PR
PR

批判が許されない映画『国宝』の気持ち悪さ

エンタメ
エンタメ
PR
PR
歌舞伎俳優たちからも好評の話題作『国宝』。主演・吉沢亮の飲酒トラブルも華麗にスルーし、興行はうなぎ登り。絶賛に包まれ“神格化映画”になりつつあるが、その裏で過剰演出という声や製作費事情など違和感が拭えない問題も隠れているようだ。
PR
PR

歌舞伎役者たちが大絶賛

 映画『国宝』が空前絶後の快進撃を続けている。6月の公開開始から7月中旬までの約40日間の興行収入は、ざっと56億円超。東宝関係者は「まさかここまでヒットするとは……」と口を揃え、もはや笑いが止まらないという。

「題材的には一見したら古典芸能物と硬派中の硬派ゆえに、一般的ヒットは難しいジャンルと言われてきた。おまけに約3時間という長尺映画。劇場の営業時間を考えれば1日で4回しか上映できない映画館が多く、興収的にも圧倒的に不利な状況でした。にもかかわらず興行収入の上積みの重要指標とも言われる週末動員ランキングでは、4週連続1位という驚異的な快進撃を見せています」(東宝関係者)

 ヒットの背景には、一体何があるのか。

「まずは原作の圧倒的な存在感でしょう。作家・吉田修一による小説『国宝』は作者自身が歌舞伎の裏方を3年間経験し、リアルな世界観を練り上げている。上下巻で900ページ超の大作で、文庫版だけで累計115万部を突破しています」(芸能記者)

 監督は『フラガール』『悪人』などの李相日、脚本は『八日目の蝉』などを手がけた奥寺佐渡子という豪華タッグだ。

PR

 主演を務めるのは吉沢亮(31)、ライバル役は横浜流星(28)。共に20代でNHK大河ドラマの主演を務めた日本を代表する若手俳優である。

「2人は1年半も稽古に打ち込んで歌舞伎の型を習得。女形としての所作に磨きをかけ、歌舞伎関係者からも大絶賛されています。ジェネリック歌舞伎とも呼ばれるその仕上がりは『歌舞伎らしくも歌舞伎ではない』という、若者向けの新ジャンルとしても支持を得ているようです」(スポーツ紙記者)

 極道の家に生まれた少年・喜久雄(吉沢)が、名門歌舞伎の御曹司・俊介(横浜)と出会い、友情で結ばれながらも激しい嫉妬や「血」の絆、芸への執念に突き動かされていく壮大な群像劇だ。友情、宿命、そして人間国宝へと至った裏に潜む業と美の物語は、観客の心を震わせ、感動を呼んだ。

「吉沢と横浜の激しくも美しいぶつかり合いは、やはりイケメン好きの20〜30代女性からも圧倒的な支持を得ている。『2人のイケメンの戯れをずっと観ているだけで癒される』といった腐女子的な意見も少なくない」(同前)

 空前の『国宝』ブームに乗じる著名人もヒットに一役買っている。先陣を切った歌舞伎俳優の市川團十郎(47)は、自身のYouTubeやXで、監督の作品に対する熱量に敬意を表したうえで「俳優の方々が、1年以上も稽古を重ね撮影に挑む、そういう姿勢 一つのものに取り組む姿勢。それにより生まれる世界 そこに人々は共感と感動を観る(Xより原文ママ)」と、吉沢や横浜の演技を絶賛した。

タイトルとURLをコピーしました