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『テコンダー朴』原作者・白正男が語る登場キャラ誕生の秘密と今後の展望

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白 本作品はフィクションです。登場するキャラクターは全て架空の人物です。実在の人物とは一切関係ありません。

――その言い訳が通じなかった場合の話です。

白 その場合は山戸先生が謝罪することになるだろう。

――え? 白先生は?

白 最終的に絵を描いて原稿を完成させたのは山戸先生なんだ。遺憾ながら全責任は山戸先生にあると言わざるを得ない。

――え、いや、白先生はこの作品の原作者で共著者ですよね? 少なくとも半分は白先生にも責任があるような気が……。

白 忙しいからもう帰っていいか?

――白先生のおっしゃる通りです。白先生に責任は全くないと思います。このキャラが小泉孝太郎に似すぎてしまっているのが最大の問題であり論点ではないでしょうか。

白 山戸先生の画力が裏目に出たというところか。悔しいだろうが仕方ないんだ。

チョン!コールに隠された意味

――9巻では新キャラがもう1人、ネオナチ格闘家のマンハルト・ハイドリヒが登場しましたが、これはモデルとかいないんですか?

白 名前は実在のナチス幹部ラインハルト・ハイドリヒから。外見は山戸先生には「イケメン金髪白人」くらいのイメージしか伝えていない。それで山戸先生から「シャアみたいな感じですか?」と聞かれたので、それで問題ないと答えたらこういう外見になった。

ハイドリヒ

ドイツ愛が異常に強いが、出自は日本のハイドリヒ。

――そうなんですか。私は『銀河英雄伝説』のラインハルトをパク…オマージュしたのかと思ってました。

白 『銀河英雄伝説』はキッズの頃に読んだ。同じ著者の『アルスラーン戦記』は新刊が出るのが遅すぎて途中でリタイアしたが、『銀河英雄伝説』は外伝も含めて全部読んた。ネオナチ格闘家マンハルトのオッドアイや、ロケットペンダントに遺髪を入れているなどの設定は、『銀河英雄伝説』から着想を得ている。

――マンハルトの初登場シーンにも既視感を覚えました。もしかして『リングにかけろ』のドイツ代表チーム登場シーンのパク…オマージュでしょうか?

白 君のような勘のいいガキは嫌いだよ。ついでに言うと必殺技「ハーケンクロイツ・アタック」は『ゲームセンターあらし』の「ハーケンクロイツ・ダイビング」のオマージュ。「ハーケンクロイツ・ダイビング」は両手を鉤十字の形にする技。そのまま真似したのでは単なる模倣になりかねないが、山戸先生は両手両足を鉤十字の形にするアイディアを出してオマージュに昇華した。

――『テコンダー朴』には他にも名作のオマージュがたくさんありますよね。『ベルサイユのばら』とか『北斗の拳』とか他にも色々。

白 全部わかる人は少ないと思うが、暇な人は読み返して探してみるのも一興かもしれない。

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