PR
PR

DJ SODA痴漢事件とイラストレーター・あらいずみるいAI濡れ衣事件にみるバズりしか考えない人たち:ロマン優光連載253

連載
連載
PR
PR

おそらく、イラストの塗りの感じがAIっぽいと感じ、AIを使っていると憶測で判断したのだと思うが、根拠もなしに決めつけた上に「昔の絵柄のままだと目立てない。目立ちたい。」「流行の絵柄をリスペクトして学ぶこともしたくない」「だから盗用AIに手を出す。目立つために明記しない。」などと氏を侮辱するようなことを書き連ねるアカウントが現れ、それが事実であるかのように複数の人間が追随していく様子はさすがにひどいものがあった。

それに対して、あらいずみ氏が制作過程の動画を公開し、AI画ではないということを証明したのだが、疑いをかけたほうは謝らずにごまかしたり、鍵をかけたり、ツイ消しをしたり。制作過程の動画に対して証拠にならないとか、動画が捏造であるかのように語って自分たちの非を認めようとしない人たちにいたってはあきれるばかり。反AI絵師というわけでもないのにいっちょかみをして、AIっぽい絵を書いた本人が悪いとか言い出す人間までいて、ほんとなんなんだろうと思う。 露出度の高い服を着ていたのだから触られたのは本人に責任があるというのと全く同じ論理で、変な笑いすらでそうになる。

PR

AIを使って絵を描くことが大罪であるかのような主張をしているのなら、そんな大きな冤罪を生んでしまった自分の罪の大きさに怖れおののいて苦悩してもよさそうなもんなのにと思わないでもないが、そういう人は最初からあんなことはやらないだろう。結局、身内のウケばかり考えているから、あんなことになるのだと思う。

DJ SODA氏が計画的に日本を貶めようとしたと怒っている人たちは自分の言動で日本の評判を下げているし、反AIを広めようしている人たちは自分たちの言動で反AI活動の評判を下げているのだが、どこにでもそういう変な人はいるものだ。以前、町山智浩氏の言動に批判的な原稿を書いたら、明確な根拠もなしに左翼的な発言の多いアカウントからレイシスト疑惑をかけられたことがある。「そんな気がした」ぐらいのことで言ってただけで、ロマン優光について何か調べたわけでもなく、適当に目に入ったものをパッチワークして判断しているだけだったので本当にびっくりした。周りの反応がいいことに手応えを感じているうちに、無理矢理にでも問題提起してウケようとするようになってしまったのだろう。ああいうのは思想の方向性とか活動の趣旨ではなく、論理性の問題だと思う。

そういう人たちの中には良くも悪くも素直に自分の言ってることを信じている人もいれば、他人にウケること・バズることが目的化している人の二通りがいて、バズり目的(儲け目的のものも多いだろう)の人の中には自分の言ってることを信じていない人もいる。そういう後者のタイプが事態を悪化させていくわけで、前者は後者の養分でしかなく、色々と救われない構造だなと思う。

 

〈金曜連載〉

PROFILE:
ロマン優光(ろまんゆうこう)
ロマンポルシェ。のディレイ担当。「プンクボイ」名義で、ハードコア活動も行っており、『蠅の王、ソドムの市、その他全て』(Less Than TV)が絶賛発売中。代表的な著書として、『日本人の99.9%はバカ』『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コアマガジン刊)『音楽家残酷物語』(ひよこ書房刊)などがある。
twitter:@punkuboizz

↓ロマン優光の連載記事・個別記事はこちらから↓

タイトルとURLをコピーしました