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米山隆一衆議院議員インタビュー:「国債は国の借金ではない」という「甘い夢」を斬る

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反緊縮派が展開する“陰謀論”

米山 私がSNSで繰り返しているところですが、積極財政論/反緊縮/MMT理論の人たちがいう「国債は国民の資産だ」という理屈は、別になんの驚きもない、当たり前のことなんです。

例えば、私が銀行からお金を借りれば、私の借金は銀行の資産になります。国債に限らずあらゆる借金は、借り手にとっては借金ですが、貸し手にとっては資産です。だから国債が国民の資産だというのも当たり前なんです。でもそれが、あたかも大発見のように言われたりすると、それを考えたことのない人にとっては、驚きの新事実になってしまう。

先程の「ある条件の下では国債は無限に発行できる(借りられる)」も同じで、実は国債に限らずあらゆる借金は、ある条件の下では無限に借りられます。話を私の家庭に置き換えてみましょう。

例えば私が年収500万円、妻の室井佑月さんが年収1500万円だったとします。2022年に私が室井さんに500万円借りて、お互い年間1000万円で生活したとします。そうすると、2022年にそうやって生活できたんですから、2023年も、2024年も同じように生活できますよね。私の室井さんへの借金が、500万、1000万、1500万と増えるだけで、室井さんさえ貸し続けてくれるなら、私は室井さんから無限にお金を借りられる。別に国債でなくても、あらゆる借金は相手が貸してくれさえすれば、無限に借り続けられるんです。

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――そうですね。米山さんと室井さんが合計で年間2000万円使って生活しているということも変わらない。

米山 そうなんです。そして、私が10年間それを続けて借金が5000万円になっていても、私と室井さんがそこに合意していれば、ウチの家庭的にはなんの問題もない。

でも、ひとたび室井さんから、「もうお金は貸せないよ。それにそろそろお金返してくれる? 米ちゃんのせいで私もあんまりテレビにも出られなくなったし」みたいに返還を求められた時、なんとか返せる額だったらまだいいですが、自分の収入を遥かに超える額になっていたら……。まあ、そこで大喧嘩が勃発して、婚姻関係すら破綻しかねないことになるんです(笑)。

――ハハハ。

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