中国の高所得層が住む団地
蕨駅周辺を観察した我々は、中国人が大量に住んでいるという「チャイナ団地」こと「芝園団地」に向かった。ここは結構前から日本の新聞や雑誌、テレビでも取り上げられている話題の団地である。一体どんなスラム街が広がっているのかと思いきや、蕨駅を通過して見えてきたのは、白くて新しいマンションらしき建物！ それこそが芝園団地だった。
どうみても横浜の瀬谷や相模原にある新築のマンションと変わらない…。しかもマスコミは、芝園団地は駅から遠い遠いと大騒ぎしていたが、実際は蕨駅から徒歩10分もかからずにたどり着ける。過疎った新興住宅地だらけで坂が多く、歩道整備も適当な神奈川の県央と大違いで、駅からの道はなだらかで大変歩きやすく、高齢者でも問題なし。自転車も走りやすく、歩道も実にきれいに整備されている！ 神奈川県央の過疎地帯だと当たり前の、家の周りに「宇宙人から攻撃されている」「電波があぶない」みたいなことをペンキで殴り書きしてある家や、トタン屋根の貸家も見当たらない…。
さすが東京に近い埼玉。さすが金持ち。とにかくさすがである。
「ダサイタマのくせに生意気だね…」と漏らした日英ハーフの我が息子。ダメだ、息子よ、外で言うとダサイタマと神奈川の闘争が始まるぞ…。
便利すぎて思わず住みたくなる
しかもこの団地。さすが役所系のURがやっているだけあり、きちんと整備されており、外壁から何から新しく、団地の敷地内はゴミ皆無。その日もきちんとした業者が街路樹の手入れをしており、伸びた葉っぱをプロのツールでガンガンと切っている。
ちなみに、金がないところだとシルバー人材のド素人ジジイが適当にやっているので、木がボロボロになる。さすが都会である。
敷地内の一階も至れり尽くせりで、郵便局が入っているし、訪問者用の手軽な値段できれいな駐車場。車を停めても隣に当たり屋系の怖い車両がいないので安心。マミーマートなるでかいスーパーに中華系八百屋と食材店、老人介護センター、そしてなんと24時間営業の保育園まで入っている。
